目標はオスロ!~スカンジナビア電撃戦(CMJ)43年ゲームS3

今月のソロプレイ第三弾は、「スカンジナビア電撃戦」(CMJ)43年ゲームのシナリオ3です。シシリーの代わりにドイツ占領下のノルウェイに連合軍が侵攻するという設定は、シナリオ2と同じですが、こちらはスウェーデン軍が連合軍側で参戦します。

このため、ドイツ軍には二つのボーナスがあります。第一はセットアップで1d6+3の海上輸送力分の戦力が加わることで、第二が連合軍の勝利条件の変更です。VP上では、連合軍は(オスロを除く)全ての都市や街を占拠した上で、さらに13VPを獲得しなければなりません。

これは、極めて困難です。カタログ上は、第1ターンにドイツ軍の全艦艇が沈没し(11VP)、Rjukenの占領で最大で16点が入ることは考えられます。が、これは確率を全く無視したもので、平均だと2-3点が増えればいい方かと。ドイツ軍の出撃結果によってはマイナス(!)になることもあります。

残りはドイツ軍の帝国防空部隊の投入による0-3VPですが、投入はドイツ軍の任意によるため、注意深い枢軸軍プレイヤーが最後のVPを献上することはないでしょう。

となると、連合軍の狙いは一つ、オスロの占領になります(サドンデス条件)。なるべく早い段階で、オスロを周辺の港湾(Halden)から切り離して包囲すれば、ありえないことではありません。確率1/6の連合軍の重爆撃機が機能すれば、ぐっと可能性は高くなります。

逆に、ドイツ軍としては、オスロはもちろん、Haldenからの連絡線を確保し、膠着状態を作れれば、勝利できます。

連合軍としては、オスロ強襲か包囲後の消耗を、ドイツ軍としてはこの阻止を狙います。また、可能な限りの都市や街を抑えることで、敵が帝国防空部隊過剰投入した場合、VPでの勝利の可能性を残しておきます(こちらはかなり厳しいですが)。

よって、ドイツ軍は、臨時増援を含む3/4の兵力をオスロ及び周辺の港湾Haldenに張り付けます。残りの1/4を南部の要衝Kristiansand周辺に配置します。

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一方の連合軍は、基本的にはシナリオ2に準じます。連合軍の上陸作戦は、以下のようにしました。

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①上陸侵攻
・主力となるイギリス軍をAndalsnes及びBergen周辺に揚陸し、オスロの攻略を狙う。
・助攻のアメリカ軍は、南部に上陸し、Kristiansandの攻略を狙う。その後、オスロ攻略戦に向かう。
・オスロとHaldenの連絡遮断を狙って、スウェーデン軍を国境付近に待機させる。
②Narvik方面
・スキー部隊のスウェーデン軍を投入し、北から順に攻略していく。敵が多少なりとも兵力を配置した時は、南部の攻略が一定戦果を上げた時点で、コマンドを先触れにして第2次上陸を行い、アメリカ軍を転用し、北部及び中部の攻略を行う。

第1ターン、連合軍輸送船団の迎撃のために、ドイツ軍はテルピッツをはじめとする北海艦隊を出撃させます。シャルンホルストと駆逐艦隊が沈没(2VP)しますが、出撃により敵に-3VPを与えます。

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迎えた連合軍ターン、上陸船団が予定通りに到着します。ドイツ軍の守備隊がいなかったため、無血上陸となり、1ヘクスの前進で地歩を固めます。

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北部では、スウェーデン軍のスキー部隊がTromso攻撃を実施し、ここを占領します。

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守勢のドイツ軍は、オスロ-Haldenの連絡線を確保し、本土からの増援を待ちます。

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第2ターン、ドイツ軍の帝都防衛部隊が出撃し、3航空ポイントを獲得します(戦略爆撃により、連合軍に+1VP)。

連合軍の第二梯団が到着し、オスロに向けて進撃を開始します。Andalsnesに上陸したイギリス軍は足止め部隊を機動攻撃で除去すると、一路、オスロへ。国境付近に待機していたスウェーデン軍主力も雪崩れ込み、オスロに対して4:1攻撃を敢行します。これに対して、ドイツ軍が航空支援を投入し、結果は2/3。オスロは生き延びます。

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一方、南部のアメリカ軍は、Kristiansandへの3:1攻撃を行いますが、結果は惜しくも2/4。後一歩で、占領ならず。また、北部のスキー連隊は、Narvikを攻め、4:1でこれを確保します。

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押される一方のドイツ軍は、増援をオスロとKristiansandに分け、それぞれを14戦力に持って行きます。

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このターンは、都市や街の占領が続き、また、Rjukenで5VPを獲得したため、総計で51点まで連合軍のVPが伸びます。

第3ターン、艦隊修理でテルピッツが修復を終え、いつでも出撃できるようになります。心を強くしたドイツ軍は、防御支援のために帝都防衛部隊を投入しますが、わずかに1ポイントのみ。反対に戦略爆撃により、連合軍に+2VPを献上します。

オスロが堅いと見た連合軍は、連絡線遮断と揺さぶりのために、回廊にいる敵部隊を攻撃します。4:1+1drmの結果は0/3となり、ドイツ軍は歩兵部隊のステップロスと除去で耐え凌ぎます。

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一方、北部ではスキー部隊が攻撃をかけ、要衝のNarvikを陥落させます。

7海輸ポイントを得たドイツ軍は、装甲師団を含む増援を投入し、オスロ回廊を18戦力に強化します。

第4ターン、ほぼ全力が揃った連合軍はオスロに強襲をかけます。90戦力を越える総攻撃により、戦闘比は6:1。ドイツ空軍がすかさず、支援を行い、+2drmとします。結果は、2/5となり、大半の守備隊が全滅しますが、惜しくも陥落せず。ドイツ空軍がなければ、あるいは連合軍の重爆撃機が来ていれば、勝負がついたかも知れません。

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と、待望の8戦力部隊を得たドイツ軍は、オスロの増強を済ませると、部分反撃を敢行します。目標は、回廊近くのスウェーデン軍!装甲を中心に42戦力を集めた攻撃で、一方的に0/3の損害を与えます(後退で0/2に軽減)。戦闘後前進で回廊からの突出を狙います。

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第5ターン、ドイツ空軍の介入が本格化し、5航空ポイントを獲得します(与えたVPは0!)。

敵が一時的に航空優勢を得る中、連合軍は敵の突出部(バルジ)と増援の供給源であるHaldenを攻撃します。ここで、重爆撃機が到来し、Halden攻撃は2:1-1drmに!まさに絶好のチャンスでしたが、drは最悪の[6]となり、3/1と大損害を受けます。集中攻撃となったバルジ攻撃でも、敵の空軍が猛烈な爆撃を行い、結果は1/2とほぼ痛み分けになります。

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これを見て、南部のドイツ軍が反撃に出ます。Kristiansandに籠城している5個師団が、空軍支援(-3drm!)を受けて、0/2とアメリカ軍の封鎖部隊に打撃を与えます。

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さらに、オスロの守備隊が、単独でいたイギリス軍歩兵に対し、オーバーキル攻撃(10:1以上)をかけ、これを撃破します。

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第6ターン、南部の危機に連合軍は、部隊の再配置を余儀なくされます。ドイツ軍の突出をおさえるために、アメリカ軍の主力を転用し、オスロ西側へ。イギリス軍とスウェーデン軍で突出部に攻撃をかけるものの、1/2とともに小規模の消耗に留まります。

反撃が成功して意気上がるドイツ軍は、Arendalに部隊を送り、1VPを奪還します。69点まで来ていた連合軍のVPは、はじめて減少に転じます。

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同時にオスロに最強部隊を配置し、スウェーデン軍に対し、4:1攻撃を実施し、こちらも1/2を与えます。

第7ターン、ドイツ空軍は先のVPを考えて、一時、出撃を見合わせます。ここで、増援を断ち切れれば、まだ、可能性がある!時間がなくなりつつある連合軍は、原点に返って、回廊及びHalden攻撃を再開します。回廊への3:1攻撃で0/2と順調な進展を見せます。が、Haldenでは1:1攻撃が1/0となり、成果は上がらず。

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続く、ドイツ軍ターンに流れが大きく変わります。Malmoへの空挺奇襲!スウェーデン国境遙か後方に、降下猟兵師団が空挺降下し、無血でこれを占領します。これで、VPは再び、マイナスとなり、65まで落ち込みます。

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第8ターン、意気上がるドイツ軍は、ここで再び、海軍を出動させます。リッツオウが沈没し、軽巡・駆逐艦2隻が損傷しますが、突破した艦艇が連合軍の補給路を襲い、6VP(!)を得ます。さらに、空軍も出撃し、VP損失なしで5ポイントを獲得します。

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陸空で翻弄される連合軍は、効果的な攻撃が行えず、唯一、Haldenへの3:1攻撃も、ルフトバッフェの妨害にあって、2/1と失敗に終わります。せめて、Malmoの奪還を目指して、空輸した空挺部隊で降下猟兵を包囲し、後詰めにスウェーデン軍を送ります。

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これを見て、孤立するMalmoに、ドイツ軍がKristiansandから部隊を海輸し、がっちりと守備体制を固めます。

最終の第9ターン、嵩に懸かって攻めるドイツ軍は、三度、北海艦隊を出撃させます。テルピッツが損傷したものの、沈没艦なしで3VPを獲得します。

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もはや後がなくなった連合軍は、勝算を度外視して、総攻撃をかけましたが・・・Malmoへの1:1攻撃は3/0となり、惨敗。Kristiansandへの1:1攻撃は、2/4とそれなりにダメージを与えるものの、撃破できず。乾坤一擲のオスロ攻撃(4:1)は、ルフトバッフェの防御支援により、2/3に留まります。結果は、ともに7ダメージと過去最高の損害を与えましたが、ここまで。

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最後のドイツ軍ターンには、エンディングにふさわしくSundsvallの空挺奪取(!)もあり、連合軍のVPはついに60を割りました。9ターンに及ぶ攻防は、ドイツ軍の勝利で幕を下ろしました。

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このリプレイの前に何度かソロをしたのですが、ドイツ軍が油断をしてオスロを落とされない限り、連合軍の勝利はかなり厳しいです。VP的に勝利できないため、必然的にサドンデス要件のオスロを、どう落とすかに集約されてしまうからだと思います。

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そこで、シナリオ2と同様に+29VPの設定にすれば、ドイツ軍としてはかなり切実な状況になると思います(62VPで勝利)。特に、任意でVPを献上する可能性のある空軍の投入と北海艦隊の出撃は、情勢を見ながら、悩みに悩むことでしょう。また、勝利阻止のために、今回のような「ゲリラ攻撃」も必要となり、両軍とも丁々発止の機動/奇襲戦が展開されることと思います。

というわけで、ある意味でちはら会らしい「スカンジナビア電撃戦」シナリオ3を、いつでもお相手しますよ~。イメージは、プレイアビリティを上げる自作マーカー群。上記の連合軍のバランスルール付きで、どちらでも結構です・・・少なくとも、「地雷原」ではないことは確かですので(笑い)。

<追記>

ルールを読み返していて、二つほど、適用の誤りを見つけました。

・オスロが陥落すると、連合軍のサドンデス勝利になる。
→シナリオ2のAARで、1ターン早く、終わっていました。実害はないです。

・2ステップユニットがいる場合は、先に損害を適用する。(残り)1ステップユニットの損害は、その後に適用となる。
→ドイツ軍装甲部隊への影響が多少ありそうです。反撃力を確保するためにも、スタック構成に配慮が出そうです。drによっては、連合軍にやや有利になりそうです。

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