実質はミニゲームなのに、選択肢多し~スカンジナビア電撃戦(CMJ)

今月のソロプレイは、WWⅡの半仮想戦の「スカンジナビア電撃戦」(CMJ)です。初期のCMJの付録で、スウェーデン侵攻またはノルウェイ逆襲を描いた43年ゲームと、史実のドイツ軍によるノルウェイ侵攻を描いた40年ゲームが入っています。43年ゲームと40年ゲームは、マップは共有しているものの、システムも違えば、ユニットも別個という、完全な別ゲームです。

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今回は、もっともルールの少ない43年ゲームのシナリオ1「ワン/ツー作戦」です。これは、ドイツ軍がツィタデレ作戦終了後に兵力を転用して、当時中立だったスウェーデンを占領するというもので、史実ではツィタデレが敗北に終わったため、実行されませんでした。

主役のドイツ軍の登場兵力は、以下の通りです。
第1SS装甲師団、第25装甲師団
グロスドイッチェラント装甲擲弾兵師団
3個擲弾兵師団
2個擲弾兵旅団
師団ユニットはいずれも5ステップを持つ精鋭で、スウェーデン軍の2-3倍という高い戦闘力です。が、わずかに6個師団(+2個旅団)のみで、スウェーデンを降伏させなければなりません。

対するスウェーデン軍は、全て3戦力以下ながら、20ユニットもあり、多くを撃破するのは容易ではありません。

勝利を決めるVP地点は、鉱山の多い北部で8VP、ストックホルムを含む中央部で8VP、実は都市部が多い南部では11VPとなります。

基本システムは、移動-戦闘を繰り返すシンプルなもの。最大の特徴は、ZOCがないことです。わずか、28ユニットがフルマップでZOCなしの作戦を行うと、どうなるか?

スウェーデン軍にすれば、敵にすり抜けられるため、要所以外のスタック防御は不可能です。が、オーバーラン(機動突撃)もあるので、むやみなばらまきは敵を利するだけです。となると、陣地や河川を利用した暫定戦線で遅滞防御を行い、最終的にはVPの高い都市をスタックで守る作戦になります。

一方のドイツ軍は、個々の戦力は優秀なものの、いかんせん、ユニット数が少なすぎます。そこで、敵の兵力を可能な限り除去しながら、上陸侵攻や海輸、機動ユニットによる突進を組み合わせて、鉱山や町、都市の占領を狙います。が、一旦は占領できても、スウェーデン軍にはそれなりの兵力がいるので、降伏判定VPを睨んだゲリラ戦に悩まされることになります。

AARの前の数回の練習プレイでは・・・
[第1回戦]
スウェーデン軍が陣地を頼りに前進防御をしますが、ドイツ軍の集中攻撃と突破、機動突撃で主力を失い、ストックホルムを含む各都市・町が占領されて、4ターンでドイツ軍が勝利。
[第2回戦]
先の失敗から、スウェーデン軍は、暫定戦線で遅滞防御を行い、最終的にはVPの高い都市をスタックで守る作戦を実施。時間を取られたドイツ軍は、ストックホルムを落とすものの、ゲリラ攻撃で占領地点を奪還され、連合軍が勝利。
[第3-5回戦]
ドイツ軍は、北部への兵力を増強したり、上陸侵攻を行ったりして、VP地点の占領をめざすことに。一旦は必要VPを確保するものの、やはりZOCをすり抜ける飽和ゲリラ攻撃でVPが足りずに、連合軍の連勝が続きます。

う~ん、それなりの展開にはなるのですが、VP地点を広範囲に押さえるために兵力を分散すると、消耗によって後半に打撃力不足に陥り、ゲリラ戦で奪還されるという悪循環です。

そこで、今回のソロプレイでは、思い切って、ドイツ軍の南部(または中央)重点策を取ってみました。
・全ての兵力をOslo付近の南部に配置する。
・装甲はスタックして、機動突撃の態勢を作る。敵の配置を見て、南部への攻撃か、中央部への突進を決定する。
・2個旅団は上陸侵攻の態勢に置き、敵が港湾都市・町から兵力を引き抜きにくくする。
・北部の鉱山地域には初期配置はしないが、可能ならば強襲上陸と海輸を行い、電撃的に占拠して、VPの向上を図る。

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対するスウェーデン軍は、以下の通りです。
・陣地や河川を利用した暫定戦線で遅滞防御を行い、最終的にはVPの高い都市をスタックで守る作戦を続行する。が、南部には可能な限り、兵力を転用できるようにする。
・ストックホルム周辺の港湾には、守備隊を配置し、敵の強襲上陸と海輸を防ぐ。
・北部には、2個山岳旅団を配置し、敵が海上侵攻してきたら、タイミングに注意して、ゲリラ戦を展開する。

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これに乗っ取って、初期配置を行い、ソロプレイ開始です。

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第1ターン、敵が中央部に兵力を集中したため、ドイツ軍は一団となって南部の部隊の攻撃に向かいます。Göteborg前面で歩戦合同の渡河攻撃を行います。空挺支援も投入した結果、5:1でいずれも敵師団の撃破に成功します。ドイツ軍の損害は、歩兵師団の1ステップのみ。

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南部防衛の主力部隊が撃破されたスウェーデン軍は、1個師団をNorrköpingから強行軍し、Göteborgに2個師団で立てこもります。中央の部隊は、Orebro経由で南部へ強行軍を行い、Norrköping-Vanern湖沿いの防衛線構築に向かいます。

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第2ターン、戦線が崩壊した南部一帯を装甲部隊が駆け巡り、要所を押さえます。そして、3つの都市に、4:1以上で総攻撃をかけます。またも空挺支援(-2drm)が奏功し、Göteborgが陥落。他の2都市でも損害が出たものの、一撃で占拠することに成功します。ドイツ軍の損害も6ステップに及んだものの、主力はまだ、十分な打撃力を残したままです。

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一方、北部の鉱山地域を狙うべく、1個旅団が港湾Luleaに上陸侵攻を行い、橋頭堡を確保します。

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スウェーデン軍は、1個山岳連隊がVP阻止のために後方でゲリラ活動を行います。それ以外は、当初の予定通り、Norrköping-Vanern湖沿いの防衛線に籠もります。

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第3ターン、戦果は北で挙がりました。前ターンに構築したLulea橋頭堡に、GD装甲擲弾兵師団を海輸し、そのまま、半分の移動力で北上。Gallivare周辺で戦闘に入ります。不意を突かれた山岳連隊は壊滅し、鉱山地域がドイツ軍の手に落ちます。

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1個のみになったスウェーデン山岳連隊はゲリラ戦で2箇所を取り返しますが、6VPが敵の手に渡ります。

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同時に南部では、浸透した山岳連隊の除去と河川越しの強行を行い、Norrköping-Vanern湖沿いの防衛線を突破します。

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スウェーデン軍主力は、Hjalmaren湖沿いの河川とOrebroに戦線を後退させます。

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終了フェイズに、ドイツ軍のVPが18点に達したので、降伏判定をしますが(確率1/6)、さすがにまだ、降伏せず。

第4ターン、最低レベルながら降伏判定に達して、時間的な余裕ができたドイツ軍は、消耗を防ぐべく、再び兵力を集中投入し、Orebroを攻略します。

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また、北部では、唯一抵抗を続けていた山岳連隊を自動的除去で排除し、鉱山地域の完全制圧に成功します。

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中央部の最終戦線が崩壊したスウェーデン軍は、ストックホルムなど重要地点のスタック防御に切り替えます。ドイツ軍のVPが24点になったため、降伏する確率は1/2になりましたが、根性のdrで凌ぎ、最終ターンを待ちます。

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第5ターン、ドイツ軍は勝利を目指して、最後のラッシュを行います。一気に部隊を散開し、中央部の町々を占拠。さらに、Gavleには装甲部隊で機動突撃をかけ(6:1攻撃)、これを占領します。

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また、唯一残った歩兵連隊がSundsvallに強襲上陸をかけましたが、さすがにこれは失敗。27VPという高得点を保持して、降伏判定を待ちます。

続く、スウェーデン軍ターンですが、敵ががっちり拠点を固めているため、効果は薄いことを承知で、Uppsalaの歩兵師団に反撃をかけます。が、完全戦力のドイツ軍を相手にするには荷が重く、1:1攻撃で3/0となって、ジ・エンド。

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そして迎えた降伏判定では・・・2/3に達した確率を跳ね返すことができず、スウェーデン軍が降伏。ドイツ軍の勝利で幕を下ろしました。

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ユニット数では間違いなくミニゲームの範疇ですが、マップの広さと取り得る戦術の多さ(機動突撃・強襲上陸・海輸等)により、かなり頭を使いました。慣れれば、1時間ほどのため、リプレイアビリティも高く、マイナーゲームなのに(失礼!) 、のべ6戦もソロ研究をしてしまいました(笑い)。

とりあえず、両軍の大枠は作れましたが、まだまだ、改良の余地がありそうです。極マイナーテーマだから、あるいはルールの記述が厳しいので、プレイを控えていたみなさん。ちょっと大きめのハガキゲームだと思えば(うそ)、案外、いけますよ(笑い)。

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