まさに、鉄壁!!輝ける第5装甲師団!~WW3(翔企画)

今月のソロプレイ第1弾は、旧未来戦繋がりで、「WW3」(翔企画)です。冷戦末期にあたる80年代後半に発表された「旧未来戦」アイテムです。状況設定になっていた1995年には、とうに冷戦も終わってしまっているわけで、未来予測の難しさでしょうね~。

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ルールは、極めてシンプルです。いわゆるダブルインパルス・システムで、WP軍-NATO軍の順に、ターンを進めます。師団同士のスタックはできず、戦闘はメイアタック。複雑になりがちな航空システムも、ポイントの分だけ、戦闘比シフトができるという、簡単なものにまとめ上げています。

運用上の注意点は、3つほどあります。まず、各ユニットには、攻撃モードと防御モードがあり、移動前にどちらかを選ぶようになっています。概して、NATO軍は防御力が高く、設定されています。

次に、最大の特徴となる強ZOCです。敵と隣接して移動を開始したユニットは、戦闘結果以外で離脱ができません。よって、NATO軍は慎重な戦線構築を、WP軍は効果的な接敵を求められます。強ZOCの唯一の例外は、制圧によるZOC喪失で、これにより、敵の背後に進入できるため、砲撃またはNATO軍の空爆による制圧攻撃の正否が、大きなポイントになります。

最後が、戦闘に大きな影響を与える空中機動部隊です。とはいっても、ユニットではなく、マーカー扱い。空中機動部隊を戦闘ヘクスに配置すると、一切の地形効果がなくなります。あるいは、背後において、後退を妨害するZOCとして、使用できます。

これをうまく組み合わせて、WP軍は縦深突破を、NATO軍は堅固な防御を狙います。それでは、ソロAARをご覧ください。ちなみに、イメージは、オリジナルのセットアップ・シートとチャート類です。

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まず、セットアップとNATO軍の事前移動です。WP軍は、主力の戦車師団を、北部平原と中央のエルベ川沿い、南部の森林地帯に均等に配置します。全域で攻勢をかけ、ほころびの見られる戦域に増援を投入し、突破を狙う作戦です。

それに対し、NATO軍の事前移動は4。強固な戦線を引くには、十分な移動力(時間)です。北部では、精強無比のブンデスベールを軸にエルベ川沿いに戦線を構築します。南部では、森林地帯に連続戦線を張って、ウェルツブルクまで途切れのない防衛選を、形成します。

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いよいよ、第1ターン。WP軍による侵攻が始まります。NATO軍が全て国境線から後退していたため、第1フェイズでの制圧攻撃はできず。

唯一の戦闘は、最南部のニュルンベルクで、足止めのアメリカ軍機甲連隊に対し、戦車師団2個及び自動車化狙撃兵1個師団が、4:1攻撃をかけます。これが見事にDEとなり、1VPを獲得します。

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第2フェイズは、WP軍の猛烈な砲撃が皮切りになります。のべ3箇所に行われた砲撃で北部中央のエルベ川沿いに展開していたBAOR機甲師団が、制圧状態になります。対岸で待機していた自動車化狙撃兵1個師団が浸透移動を行い、これを包囲します。それ以外でも、戦車を前面に押し立てた強襲で、のべ4箇所で5:1から7:1の戦闘を敢行します。

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これに対し、もっとも危険なエルベ川沿いのBAOR機甲師団に対し、NATO空軍が全力を持って、支援を行い、戦闘比を1:2まで下げます。結果は、支援量に比例しました。

NATO空軍の支援のなかったハノーバー南部のBAOR師団は、壊滅。国境沿いで遅滞鼓動をしていたアメリカ軍騎兵連隊も、包囲され除去。ウェルツブルク北方の機械化連隊は、かろうじて後退に成功します。

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一方、十分な防御支援を受けたエルベ川沿いのBAOR機甲師団は、無傷で包囲攻撃に耐え抜きます。

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北及び西側からの増援を持って、強固な戦線を構築したNATO軍は、一部で反撃に出ます。目標は、エルベ川西岸に突破した自動車化狙撃兵師団!急遽、攻撃態勢を整えたBAOR機甲師団が、援軍によって退路を遮断した上で、6:1攻撃を敢行し、これを除去。橋頭堡を粉砕した上に、オランダ軍の増援を持って、西岸を完全に封鎖します。

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第2ターン、足がかりを失ったWP軍は、戦力を集中して、4箇所での攻勢に出ます。制圧砲撃こそ、スカでしたが、中央から南部にかけて、2:1~3:1の攻撃を行います。が、これがことごとく、drに嫌われ、敗退。

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引くわけに行かないWP軍は、第2フェイズに虎の子の空中機動部隊を投入し、再度、強襲を行いましたが、時間的なゆとりをもったNATO軍は、後退でこれをかわします。

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南部で若干の後退したものの、NATO軍、ほとんど損害なく、強固な戦線を維持します。

第3ターン、敵の増援が来る前に、突破を図りたいWP軍は、前線で低比率による総花的攻撃をかけます。1:1攻撃が5箇所、2:1攻撃が1箇所というギャンブルでしたが、3箇所でなんらかの損害を与えます。

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特に、中央部での攻撃により、一時的に戦線に穴が開き、ここから浸透した戦車師団と自動車化狙撃兵師団が、ハノーバーを包囲攻撃し、後1ステップにまで追い込みます。

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南方でも執拗な連続攻撃が奏功し、ウェルツブルクの包囲が目前になります。

WP軍の猛攻の中で、気を吐いたのが、西ドイツ国防軍の第5装甲師団でした。前ターンから3度に及ぶ攻撃を、巧みな戦闘指揮で堪え抜き、その都度、敵に損害を与えます。3回の戦闘で敵が被った被害は、4ステップ(2個師団相当)に及びます。

これに勇気を得たNATO軍は、中央部と南部に予備兵力を回し、限定反撃を実施。ともに包囲の危機にあったハノーバーとウェルツブルクを救います。多少の疲弊はあるものの、強靱な防御と果敢な反撃で、戦線はほとんど動かず。

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第4ターン、押してはいるものの、どうしても突破ができないWP軍は、再び、全域での低比率攻撃を連発しましたが・・・今度は、全く、勝手が違いました。NATO空軍による航空優勢!


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序盤の消耗から立ち直ったNATO空軍が、各地でWP空軍を圧倒し、猛烈な防御支援を行います。その結果、低比率攻撃は、自殺攻撃の超低比率攻撃と変わり、WP地上軍の損害ばかりが嵩みます。栄光の第5装甲師団も、鉄壁の守りでA2とし、敵の1個師団を壊滅させます。

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それでも、航空機が一時的に休止した第2フェイズに、隙をついた一撃で、ついにハノーバーを占拠。ウェルツブルクを包囲します。

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NATO軍は、やってきた大型増援を使って、戦線を安定させると、再び、ウェルツブルク包囲網に反撃を実施。またもや、ウェルツブルクは落ちず。

第5ターン、もはや突破は不可能になりつつあるWP軍は、最後の意地で、敵の消耗を狙った総花的攻撃を実施します。相変わらずのNATO軍の航空優勢により、多くの攻撃で損害が出ます。が、これまでの不調がウソのように、drが冴え、2フェイズに及ぶ攻撃で、NATO軍6ステップを与えます。守護神の西ドイツ国防軍第5装甲師団も、つい1ステップロスを受けて、後退します。

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が、これが、攻勢限界点でした。なりふり構わない攻撃で10ステップ(!)の消耗を受けていたWP軍に対し、NATO軍が中央部で組織的な反撃に出ます。奥の手の空中機動と空爆をふんだんに活用し、第1フェイズに3個師団を昇天させ、戦線を突破。第2フェイズにここから機械化部隊が浸透し、さらに3個師団を包囲殲滅し、WP軍があれほど苦労して占領したハノーバーを、あっさりと奪還しました。

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これにより、WP軍が保持する都市はニュルンベルクのみとなり、勝利は不可能ということで、停戦となりました。

1995年8月15日 第3次世界大戦終戦記念日 共産党機関誌「プラウダ」
「平和のために立ち上がった、我が赤軍派当初の目標を達成したと見なし、名誉ある退却を行うことになった。もし、ヨーロッパに再び帝国主義が蔓延するならば、再び立ち上がるであろう」

後2ターンを残して、WP軍の歴史的敗北となったわけですが、まず、大きかったのが敵の兵力の撃滅ができなかったことでしょう。一番の要因は、頼りの制圧攻撃が1回しか、成功しなかったことで(平均ならば3回程度は成功)、これにより縦深突破ができず、戦線が膠着したことが響きました。

逆に言えば、NATO軍は無理な反撃をしなくても、予備の移動で戦線の補強ができたわけです。特に、総計7ステップ(3個師団半!)もの損害を与えた第5装甲師団の奮闘は、戦線の安定に大きく貢献しました。

NATO軍の反撃は、ゲームの中盤までは、熟慮の上、最低限に止める必要があります。第1フェイズには反撃して、第2フェイズには防御モードに切り替えないと、赤い津波に呑み込まれかねません。今回はdrもよく、この切り替えが、非常にうまく行きました。

となれば、順当な結果だったわけですが、はじめのNATO軍の予備移動が振るわなかったり、ここ一番で制圧攻撃が成功したりすれば、こうはいきません。以前の練習プレイでは、WP軍にかなり押し込まれた上に、安易な反撃によって部隊を失い、ルール工業地帯を蹂躙されたこともあります。そういった意味では、リプレイアビリティの高いアイテムと言えるでしょう。

今更、相手を捜すのは難しいでしょうが・・・もっとも短時間で終わる第3次世界大戦ものですので、ご希望の方がいればインストしますよ~。

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