一人でできるF級アイテム!~Citadel of Blood(T誌付録)第1セッション

インフルエンザ予防のために、参加停止となった千葉会の憂さを晴らさんと(?)、いつものソロをしています。今月のソロプレイ第二弾は、「Citadel of Blood」(T誌付録)です。

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このゲームは、古典的ファンタージーゲーム「死の迷宮-Death Maze」のヴァリエーションで、前作になかった背景と勝利条件が設定されています。

「大いなる剣の谷に、巨大な城塞があった。これこそ、世界最高の魔術師、謎のXの隠れ家なのだ。・・・・今までの成功は、次の段階への準備でしかなかった。今や彼は、古い強力な地獄の門『ヘルゲイト』を手に入れ、帝国に挑もうとしているのだ」

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プレイヤーは、谷の自由民、帝国の軍勢、傭兵となって、恐ろしい『ヘルゲイト』の破壊に向かいます。城塞には、謎のXの手下の魑魅魍魎がいて、これを排除しながら、進みますが、いきなり、強力な謎のXと対決するのは、自殺行為です。数度の城塞の探索を経て、弱小のパーティが経験と金貨を元に成長を遂げ、やがて敵に対抗できるまでになります。

元々が、ソロプレイ専用システムなんですが、これがよくできています。パーティでは、前衛と後衛を決め、屈強な戦士が前で段平を振りかざし、後方では魔術師が魔法をかけたり、エルフが弓を放ったりと援護して、チームで戦っていきます。傷ついたキャラは、(数に限りはあるものの)魔法やアイテムによる癒しで回復できます。

「死の迷宮」は全て制作キャラだけでしたが、バランスや魅力ある設定の観点から、そこそこに成長したオリジナルキャラも用意されています。数回のセッションで、片を付けるには適切な処置でしょう。

敵役の魑魅魍魎には、数だけが頼りのハーピィや狼から、悪臭で苦しめるクロンク、やたらと強いミノタウロス、キャラを誘惑するヴァンパイア、強靱なガーゴイルなど、19種類もの、ヴァリエーションがあります。基本的には、敵が多くて、強いほど、経験値や報酬が大きくなります。また、探索中の部屋には、泉や立像、祭壇、芸術品などあって、ランダムにアイテムや効果が決まります。

一番の特徴は、区画チットを使用したマッピングで、これにより、毎回違った展開が楽しめます。この辺は、出来のいいゲームブックを彷彿とさせます。難点をいえば、交渉や買収よりも、見敵必戦になりやすいのですが、ファンタジーTRPGの黎明期という時代を考えると、やむを得ないかと思います。

このゲームについては、bqsfgame サイトに紹介が載っているので、ご参考にどうぞ。
http://www.os.rim.or.jp/~bqsfgame/sub155.htm

というわけで、早速、キャラ6人を用意して、城塞へ向かうことにします。ルールの規定により、オリジナルキャラが3人と見習いキャラ(制作)3人の組み合わせです。

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[前衛担当]2人
グレイド(人間)HP10 剣+6drm 魔法なし
オスカル(人間)HP8 剣+1drm 魔法0/1/2

[後衛担当]3人
メイトウィスト(エルフ)HP7 弓+2drm 魔法3/3/3
ディードリット(エルフ)HP5 弓+2drm 魔法なし
アルリック(人間)HP6 投げナイフ 魔法2/3/4 

[それ以外(罠解除担当)]1人
デューダ(ドワーフ)HP6 斧+1drm 魔法2/2/2 罠解除2

なお、プレイに当たっては、プレイアビリティ上昇のために、いくつかのアイテムを作成しました。希望の方には、配信もできますので、ちはら会アドレスまで、どうぞ。

プレイ・サマリー(4P分)
カラーチャート一式(6P分)
戦闘序列シート
経験値・金品記録チャート
追加マーカー(状況表示)

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<序盤~第47ターン>

第1ターン、城塞の門を開け放った一行が入ったのは、芸術品のある小部屋だった。待ち構えたように、7匹ものハーピィが襲いかかってきた。

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△ハーピィ
ハルピュイアあるいはハーピーは、ギリシア神話に登場する女面鳥身の伝説の生物である。その名は「掠める女(かすめる女)」を意味し、顔から胸までが人間の女性で翼と下半身が鳥と描写される。食欲が旺盛で、食糧を見ると意地汚く貪り食う上、食い散らかした残飯や残った食糧の上に汚物を撒き散らかして去っていくという、この上なく不潔で下品な怪物である。

が、なにぶん、攻撃力に乏しいハーピィでは、脅威にはならず、7ラウンドまで騒ぎ立てたものの、全滅した。もちろん、下等なハーピィが財宝など持っているはずなどなかった。

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不気味な油絵の描かれた居間を抜けると、扉が待っていた。早速、鍵開けに長じたドワーフのデューダが開けにかかったが、その途端、熱した油が降ってきた。「あちちち!」慌ててよけたデューダは1ダメージを受けてしまった。

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扉の向こうは、薄暗い回廊が続いていた。恐る恐る進む一行は、第4ターンにさまよえる魔物に遭遇した。強敵ミノタウロス(攻撃力10、HP12)である。

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△ミノタウロス
ミーノータウロスは、ギリシア神話に登場する牛頭人身の怪物である。クレータ島のミーノース王の妻パーシパエーの子。長母音を省略してミノタウロスとも表記される。

すかさず、展開した一行は、前衛の戦士が斬りつけ、後方から矢を見舞った。3ラウンドの戦闘で、戦士が2ダメージずつを受けたが、コンビの勝利でミノタウロスを斃すことに成功した。財宝はたいしたことはなかったが(金貨12枚)、魔法の薬(魅惑A)が手に入り、最後尾のデューダが大切に保管することになった。

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その後、廊下を進んだ一行は、第6ターンに立像のある部屋へとさしかかった。いかにも曰くありげな立像の裏から、美しい魔物が姿を現した。ヴァンパイアである。

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△ヴァンパイア
民話や伝説に登場する架空の存在で、ヒトや動物の血を吸う怪物。バンパイヤ、ヴァンパイヤ、ヴァンピルなどとも書かれる。一般に吸血鬼は、一度死んだ人がなんらかの理由により不死者としてよみがえったものと考えられている。

激しい攻撃を受けながら、吸血鬼が取った行動は、魅惑だった。ヴァンパイアの怪しい瞳に見つめられたディードリットは、ふらふらと列を離れると、敵の側に寝返った。「戻れ!ディード!」

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切り結びながら、必死に叫ぶ戦士グレイドだったが、剣を受け止めたヴァンパイアが再び、怪しい光を放つと、今度はグレイドまでが敵に取り込まれてしまう!ああ、早くも最大のピンチか!

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この危機を救ったのは、背後から飛び出したデューダであった。グレイドが抜けた位置へ、素早く移動すると、戦斧を振りかぶり、吸血鬼の頭に振り下ろした。弓矢の嵐に気を取られていたヴァンパイアは、これをよけきれず、紫の血を吐くと、その場に倒れ伏した。吸血鬼が倒れると、魅惑されていた二人が、はっと目を覚ましたのである。

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吸血鬼が持っていた財宝は、宝の山だった。金貨40枚に、魔法の護符(3つの太陽!)が見つかったのである。魔法力を強化すべく、この護符は魔術師メイトウィストに与えられた。

その後、前進を続ける一行は、次々と小部屋を回り、第8ターンにワーグ3匹を、第17ターンにまたもやヴァンパイアを屠り、探索と同時に経験値を上昇させていった。

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が、さすがに第18ターンにトロールを打ち破ったところで、傷が深くなったので、相互魔法を使って、体力の回復に努めた。

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再び、前進を開始した一行は、芸術品の部屋で、メイトウィストが弓矢の能力(dr+3)を得たり、罠の毒ガスをデューダが、解毒のメダルで回避したりと、順調に進んでいった。

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それにしても、この城砦には、やたらと鏡が多かった。初めの鏡で、ヘルゲイトが地下にあることは判明していたが、20ターンも経たないうちに、すでに3つの鏡が見つかっていた。

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調子に乗ってきたデューダが、面白くもなさそうに呟いた。「ここは、遊園地のミラーハウスか?!」その後も、地上階だけで5つの鏡があることが分かり、真面目なグライドまでが、鏡を見るたびに、ノリノリで歌(?ミラーマン)をハミングし始めたのである(うそ、笑)。

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良いことは続くもので、第25ターンに小部屋にいた悪のヒーローに、デューダが魅惑の薬をかけたところ、即座に仲間になった。

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強力な助っ人を手に入れた一行は、なおも城砦を突き進み、第35ターンに強力無比なミノタウロスを2ラウンドで打ち破り、第44ターンに蛇女メデューサを排除して、新たな階段に到達したのである。

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△メデューサ
見たものを石に変える能力を持つ魔物。頭髪は無数の毒蛇で、イノシシの歯、青銅の手、黄金の翼をそなえた容姿をもっている。海の神であるポセイドーンの愛人であり、ポセイドーンとのあいだに天馬ペーガソスとクリューサーオール(「黄金の剣」の意)がいる。ペルセウスによって首を切り落とされ退治された。

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<中盤~第77ターン>

これまで地上階で探索を続けてきた一行は、意を決してヘルゲイトのある地下へと足を踏み入れた。階段を下りると、そこは芸術品のある小部屋になっており、いきなり大狼6匹が襲いかかってきた。地下にいる怪物はさすがに強く、高いHPと戦闘ボーナス(ともに+1drm)を持っていた。

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これに対し、戦士2人と味方になった悪のヒーローの3人が、敢然と戦いを挑んだ。度々、狼にかみつかれたものの、容赦なく獲物を振り回し、敵のHPを削っていった。

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ヒット値は低いものの、弓機能が上昇した後方からの攻撃も正確で、確実に狼を屠っていった。前衛が数ヒットずつを受けたものの、5ラウンドの戦闘で敵を全滅させることに成功した。

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が、さすがに、地階の敵は手強いと気を引き締め、まめに体力を回復させながら、不気味な地下迷宮を進むことにした。部屋に入る前には、前線の戦士にはバリアの呪文をかけるなど、できるだけ損害を押さえる手段を講じた。

これが効を奏して、第51ターンに死霊に遭遇した時も、「不死身のグレイド」効果で、ほとんど被害はなし。斃した化け物が持っていた、敏捷のメダルと魔法の剣により、グレイドのdrmがほぼ最高峰の+11にまで高まった。

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第56ターンに小部屋でスケルトン5匹に襲われた際は、執拗な攻撃で悪のヒーローが力尽きるも、魅惑でスケルトン1体を味方にすることに成功。

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その後、第57ターンに瀕死のメデューサに、グレイドが石化されるも、アルリックの復活呪文で蘇るなど、進撃は続いた。

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以後、被害を受けるほど攻撃値が増すハイドラや、強敵ミノタウロス、再び、4匹目のメデューサなどを軽微な損害で打ち倒し、魔法の護符やメダル、莫大な金品を手に入れていった。第70ターンを迎える頃には、170を超す経験値と、1000以上の宝石や金貨を蓄えていた。

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△ハイドラ
ヒュドラーは、ギリシア神話に登場する怪物。ヒュドラーとは古典ギリシア語で水蛇を意味するが、通常はレルネーに住むヘーラクレースに退治されたヒュドラーを指す。ヒュドラーは9つの頭を持つ危険な怪物であったが、12の功業のうちの1つとしてヘーラクレースに倒された。

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そして、第77ターン、一行は鏡のある部屋にたどり着いた。これで調べたところ、宿敵ヘルゲイトは、わずか4区画の距離にあることが判明したのである。パーティの状態はよく、このまま、向かえるかと思えたが・・・立ちふさがったのは、強力無比な彫刻の魔物-ガーゴイルである。

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△ガーゴイル
ガーゴイルとは怪物をかたどった彫刻、またはその怪物である。ほとんどが背中に翼をもったグロテスクな姿である。その不気味な姿から「石像であるガーゴイルが意志を持って動き出し人間を襲う」といった風に描かれることが多く、怪物以外にも鳥やライオンなどといったものも登場している。

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部屋の入口にあったガーゴイルの彫刻が突然、動きだし、一行を襲った。 高い攻撃力(10)と類い希なHP(平均12)により、パーティは苦戦を強いられた。右翼にいたスケルトンを一撃で粉砕し、中央のグレイドに攻撃を移した。

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パーティも、強力な打撃を左のガーゴイルに集中し、2ラウンド目にこれを破壊した。が、右のガーゴイルは、なおも暴れ回り、最大の5ヒットを受けて、戦士グレイドまで命を落とした。

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前線崩壊の危機に駆けつけたのは、やはり、デューダだった。必死に防御するオスカルに並ぶと、戦斧を一閃し、ガーゴイルの翼をもぎ取った。そこへ、メイトウィストとディードリットの弓矢が集中し、硬い皮膚に突き刺さった。

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断末魔のガーゴイルは、戦士オスカルに重傷を負わせたが、デューダのとどめの一撃を受けて、ついに粉砕された。

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グレイドが戦死し、あわや全滅の危機にさらされたパーティの損害は、甚大だった。このままでは、帰還さえ、危ぶまれたため、パーティは持てる呪文とアイテムを総動員し、回復に努めた。

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復活の呪文により、グレイドが息を吹き返し、相互魔法により、とりあえず、パーティを立て直すことに成功した。

が、地下迷宮での前進もここまでだった。このまま、突き進んでも、あるのは全滅-悲惨な死でしかない。冷静に事態を判断した一行は、ヘルゲイトを前にしながら、勇気ある撤退を選んだのである。

(長いと言われたので、その2に続く)

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この記事へのコメント

takoba39714
2009年10月25日 20:52
RPG号の方は持ってないのですが、面白そうなゲームがついてたんですねえ。
魔物の画像が秀逸で思わず魅入ってしまいました。
mitsu
2009年10月25日 21:58
おやおや、珍しい。空軍士官殿が、ファンタジーにご興味を持っていただけるとは?!まるで、B級のちはら会みたいじゃないですか!(笑い)

イメージを持ちやすくするために、拾ってきた画像をレジメに使ったりしています。今なら、コンピューターグラフィックスで、「リアル感」あふれるものができるでしょうが、旧い世代なので人間の想像力を信奉しているんですね~(笑い)。

ファンタジー・ボードゲームって、RPGほど物語との親和性があるわけではないし、さりとてSLGamerに強く訴えられるような史実やシステムがあるわけでないし、と半端になりがちなんですが・・・。けっこう、微妙な距離感が好きだったりします。よい意味でのSLGの硬派さと、想像力で補える物語性が、自分にはマッチしているんでしょうね。

何度か、RPGを(マスターも含めて)プレイしたことがありますが、素直に古典的ファンタジー路線には頷けなくって、ハードでシリアスなものに惹かれていました。クトゥルフの呼び声とか、ストームブリンガーとか、Rabits&Rats(!)とか。困ったことに、シリアスすぎて、すぐにキャラが死亡したり、気が狂ったりしてしまうんですけど・・・(苦笑い)。

というわけで、次の上京時には、ちはら会ご推薦のB級ファンタジーも用意しておきますよ~。

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