忘れ去られた「太陽の牙」アイテム~「ダグラム・シミュレーションマニュアル」
アップフロントの激戦を終え、次はどうしようかと相談。物は試しで、「これなんか、どう?」を引っ張り出してきたのが、「ダグラム・シミュレーションマニュアル」です。「??!なに?ダグラム?!」戦術級命のいのさんでさえ、覚えがないよう・・・。
それもそのはず、「ダグラム・シミュレーションマニュアル」とは、正規の箱入りゲームではなく、タカラが出版していた模型雑誌「デュアルマガジン」掲載の戦闘級アイテムです。雑誌の付録ということで、ルールはチャート・シナリオを入れて、4ページほど。TVシリーズの進行に合わせて、「デュアルマガジン」2号から5号までに随時、収録された、幻のアイテムです。
もとになったTVシリーズは、80年代に放送された「太陽の牙ダグラム」です。サンライズが手がけてきたリアルロボット作品群の一つで、「顔」のないロボットやおじさんいっぱいの登場人物(軍人・政治家・革命家)など、きわめてミリタリーと政治色が濃い、堅い物語なんです(こんなアニメは、それまでないゾ!)。時期的には、「機動戦士ガンダム」の後で、未だに根強い人気を誇る「装甲騎兵ボトムズ」の前作品にあたります。
で、もって、根幹のストーリーは、いわゆる地球連邦ものと植民地星の独立という、近未来SFの王道でした。最後も「偽りの独立」で終わるあたりが、とってもシュール。設定はリアルで斬新でしたが、地味なキャラと戦争臭さ、異常に冗長な物語展開など、どうあっても打ち切り間違いなし!だったんですが・・・(アニメファンの女子はほぼ100%が、美形の出てくる「ゴッドマーズ」に走っていました)ところが!
リアルな機動兵器(コンバット・アーマー)のプラモデルが売れに売れたため、シリーズ延長。あげくの果てには、映画化まで行ってしまいました(ドキュメント・ダグラム)。今でこそ、思い出す人も希な「忘れられたアニメ」ですが、ちょうどSLGの興隆期と重なっているため、大抵のゲーマーなら、その名を知っているはず。賛否両論ありながら、良くも悪くも、みんなで話題にしていたものです。このへんは、あの「タイガーⅠ」に似ているかな・・・(文句は言っても、みんなが知ってる!ああ、古き良き時代なり)。
ゲーマー間でかなり話題になった「ダグラム」ですが、版権がとれなかったためか、ツクダのアニメシリーズにではなく、おもちゃ会社のタカラから2作品が発売されました。それが、当時はどう見ても「まがいもののSLG」にしか、見えなかったんです。ダイキャスト製のCAやミニチュアもどきのマップと地形(木)、さらに「ペリスコープ」という怪しげな「望遠鏡」とくれば、まっとうなゲーマーは、あらかたが敬遠していました。
自分もすっかり忘れていましたが、先日、書籍の整理をしていたら、たまたま、死蔵していた「デュアルマガジン」を発掘。おお懐かしいと、ページをめくったところ、タイトルの「ダグラム・シミュレーションマニュアル」が目に飛び込んできたではないですか!
ふんふん、制作は、「噂」のTHQか。ルールは、当時に流行った、命中判定-被害判定。ヘリや車輌、サイドカーまであるぞ!計4回も掲載され、読者投稿も来ていて、フィードバックもしているようだし・・・。おお、これは思っていたより、まともだぞ!
「全てのゲームを愛する」をモットーにするmitsuとしては、思い立ったら吉日と、冗談半分で(ソロ)準備に入りました。マップはしょうがないとして、まず、無味簡素なチャート類を、エクセルで作り直して、オリジナルチャートを作成。さらにモノトーンの地味なユニットも、アニメの線画を貼り付けて、可能な限り、カラー化。と、すっかりリニューワルしたコンポーネントを持ち出して、いのさんに見せたところ・・・。
「!!おお、これなら知ってる!昔、弟とやった!(だれ?)」と、興奮気味。物は試しでと、早速、プレイすることにしました。詳しくは、この後のAARにて。
Not even justice! I want to get truth!(正義なんかじゃない!僕は真実が欲しい!)
それもそのはず、「ダグラム・シミュレーションマニュアル」とは、正規の箱入りゲームではなく、タカラが出版していた模型雑誌「デュアルマガジン」掲載の戦闘級アイテムです。雑誌の付録ということで、ルールはチャート・シナリオを入れて、4ページほど。TVシリーズの進行に合わせて、「デュアルマガジン」2号から5号までに随時、収録された、幻のアイテムです。
もとになったTVシリーズは、80年代に放送された「太陽の牙ダグラム」です。サンライズが手がけてきたリアルロボット作品群の一つで、「顔」のないロボットやおじさんいっぱいの登場人物(軍人・政治家・革命家)など、きわめてミリタリーと政治色が濃い、堅い物語なんです(こんなアニメは、それまでないゾ!)。時期的には、「機動戦士ガンダム」の後で、未だに根強い人気を誇る「装甲騎兵ボトムズ」の前作品にあたります。
で、もって、根幹のストーリーは、いわゆる地球連邦ものと植民地星の独立という、近未来SFの王道でした。最後も「偽りの独立」で終わるあたりが、とってもシュール。設定はリアルで斬新でしたが、地味なキャラと戦争臭さ、異常に冗長な物語展開など、どうあっても打ち切り間違いなし!だったんですが・・・(アニメファンの女子はほぼ100%が、美形の出てくる「ゴッドマーズ」に走っていました)ところが!
リアルな機動兵器(コンバット・アーマー)のプラモデルが売れに売れたため、シリーズ延長。あげくの果てには、映画化まで行ってしまいました(ドキュメント・ダグラム)。今でこそ、思い出す人も希な「忘れられたアニメ」ですが、ちょうどSLGの興隆期と重なっているため、大抵のゲーマーなら、その名を知っているはず。賛否両論ありながら、良くも悪くも、みんなで話題にしていたものです。このへんは、あの「タイガーⅠ」に似ているかな・・・(文句は言っても、みんなが知ってる!ああ、古き良き時代なり)。
ゲーマー間でかなり話題になった「ダグラム」ですが、版権がとれなかったためか、ツクダのアニメシリーズにではなく、おもちゃ会社のタカラから2作品が発売されました。それが、当時はどう見ても「まがいもののSLG」にしか、見えなかったんです。ダイキャスト製のCAやミニチュアもどきのマップと地形(木)、さらに「ペリスコープ」という怪しげな「望遠鏡」とくれば、まっとうなゲーマーは、あらかたが敬遠していました。
自分もすっかり忘れていましたが、先日、書籍の整理をしていたら、たまたま、死蔵していた「デュアルマガジン」を発掘。おお懐かしいと、ページをめくったところ、タイトルの「ダグラム・シミュレーションマニュアル」が目に飛び込んできたではないですか!
ふんふん、制作は、「噂」のTHQか。ルールは、当時に流行った、命中判定-被害判定。ヘリや車輌、サイドカーまであるぞ!計4回も掲載され、読者投稿も来ていて、フィードバックもしているようだし・・・。おお、これは思っていたより、まともだぞ!
「全てのゲームを愛する」をモットーにするmitsuとしては、思い立ったら吉日と、冗談半分で(ソロ)準備に入りました。マップはしょうがないとして、まず、無味簡素なチャート類を、エクセルで作り直して、オリジナルチャートを作成。さらにモノトーンの地味なユニットも、アニメの線画を貼り付けて、可能な限り、カラー化。と、すっかりリニューワルしたコンポーネントを持ち出して、いのさんに見せたところ・・・。
「!!おお、これなら知ってる!昔、弟とやった!(だれ?)」と、興奮気味。物は試しでと、早速、プレイすることにしました。詳しくは、この後のAARにて。
Not even justice! I want to get truth!(正義なんかじゃない!僕は真実が欲しい!)
この記事へのコメント
ダグラムですかーなつかし~。
デュアルマガジンって他にもガリアンとかのゲームもついていたような…。
近くの古書店でも見かけるのですが、なんか異常にプレミアついて中も見れないようにラッピングされてるんですよ~。
私も当事ダグラムのゲームが出る!と聞いて楽しみにしていたら、件の「もどき」なのに加え、あの"逆さ潜望鏡"?みたいなのを覗いている写真を見てゲンナリした覚えがあります。
その反動で、HJのデザイナーズキットを使ってシステムはPanzerBlitzな「PanzerDagram」のユニットリストまで作ったことを思い出しました。
そういやBGM集のLPレコードも持ってますが、レコードプレーヤーがなくて聴けません(泣)
それではダグラムのリプレイ記事を楽しみにしています。
(できればその他のデユアルマガジンゲーム記事も)
ところが、実際雑誌を見たら・・・目がウルウルしてきたじゃあ~りませんかっ。中学生のとき我が弟とよくやりました。ただ、ブッシュマンの出るシナリオがなかったと拳を突き上げたことが・・・。
ツクダのレッドショルダーよりもやり込んだと思います。
おお、こんな絶版のマイナーアイテム記事に、コメントがつくとは!(笑い)
現在、TVシーリズのシナリオ化に向けて、TUTAYAでDVDを借りてきています。全話だと、75話もあり!(どんだけ~)まだ、10話までですが、ソルティック対クラブガンナーの複数戦など、結構、おもしろそうです。
展開(脚本)は80年代らしい荒っぽさが見えますが、所々に出てくる台詞が、渋いんです。
「手錠をはずしてもらっても、囚われの身には変わりない。まるで地球とデロイアの関係のようだ」
さすがに迫真の戦記やドキュメントに比べると見劣りしますが、あの富野節にも堂々、張れるほど。これって、やっぱり、ロボットアニメでやることじゃないよな~(笑い)。
>ただ、ブッシュマンの出るシナリオがなかったと拳を突き上げたことが・・・。
ならば、ブッシュマンのシナリオ化をするまで、がんばります!ちょっと(たぶん、かなり)、待ってててね。
現在、「暁の救出作戦」まで鋭意制作中っす!
メカはよかったけどヒロインのデイジーが貧相でね...
あれは頬っぺたがこけてるのですか?
それとも頬骨が出ているのですか?
他にも何人か女子キャラはいましたが、リタは途中で死んじゃうし、キャリーはどうみてもレディース系だし・・・。絶対、ブロマイドにならないよな~(笑い)。
対して男性陣は、狸親爺のドナン・カシムに、逸物を持ったフォン・シュタイン将軍(マンシュタインのパロディ?)、実直な職業軍人のレイク、切れ者ラコック、革命を理論武装するサマリン博士など、まさにいぶし銀!
繰り返すけど、やっぱりキャラの人気では食えないっすよ!!
意外なほど(と言っては失礼ですが)遊べる、遊べる♪
短時間にプレイできるから、重いゲームの後の息抜きにも持って来いですよね。
それにしても、mitsuさんがDVDをチェックしながらオリジナルシナリオを作成していたのには脱帽しました。
マップ上のアクセサリーも、今後増えていくんでしょうね。
楽しみです。