I Love Crete!第5弾-ひとりでできるもん!作戦研究!

Creteの話題も、そろそろ、大詰め。せっかく、対戦ができそうですので、自分なりにソロ研究をした作戦研究を載せます。そう、あくまで、コンバット・プローブン(対戦評価)なしの、徹底したソロ理論ですので、偏見・偏向・思い込みはご容赦を・・。「想い入れ」は、いっぱいあるんですけどね。例によって、ルールブックの「作戦研究」意訳も、参考に引用しておきます。

「クレタ島降下作戦」(AH)作戦研究(オリジナル)

史実をひもといて
 「クレタ島降下作戦」(AH)は、ドイツ軍の絶頂期にあたる1941年5月に行われた一大空挺作戦です。第二次大戦中には、枢軸・連合軍を問わず、数多くの空挺作戦が実行されましたが、これが際だっているのは、同島を空挺部隊(及び空輸部隊)のみで占領するという、コンセプトです。
 ノルマンディ上陸やマーケットガーデン作戦の方が、参加兵力など、規模的には遙かに大きいのですが、これらは全て、上陸部隊または地上部隊の主攻勢を支援するものでした。
 空挺作戦は、その精鋭部隊の高い練度と相まって、奇襲時に絶大な効果を発揮します。わずか1個大隊(コッホ突撃大隊)で、難攻不落のエバンエマール要塞を陥落させたことは、際たる例でしょう。
 が、空挺という手段ゆえに、重火器や装甲車輛などの装備では通常部隊に遙かに劣り、当然のごとく、補給が得にくい状況から、継戦能力に限界があります。つまり、奇襲で目的地を奪取し、そこを保持し、後続を待つことが、基本です。
 クレタ島戦では、精鋭の空挺4個連隊が降下後、すかさず、飛行場を確保し、そこに空輸された第5山岳猟兵師団が着陸、以後、山岳猟兵がクレタ島の要衝を占拠するという計画でした。一見、その後の空挺作戦と同じように思えますが、もっとも大きな違いは、飛行場を確保できなければ、補給も増援も一切、受けられないという点です。
 降下猟兵が携行した弾薬・水・食料は、わずかに2日分。もしも、2日以内に、飛行場が確保できないと、降下猟兵の戦闘能力は激減し、攻勢は不可能になり、防御一辺倒になります。それでも、マーカットガーデンのように、1週間近くは持つかもしれませんが、陸続きのオランダとは違い、クレタには陸や海から増援や補給がたどり着く可能性は、ほぼありませんでした。エーゲ海の広さは、ネーデルライン河の比では、ないのです。まして、クレタでは、40℃を越す猛暑の中で、寒冷地用の降下服を着た降下猟兵が、まともな真水のない丘陵部に取り残されることになります。弾薬も、水も、応急キットも枯渇した降下猟兵は、降伏する以外に手はなくなるでしょう。

画像

飛行場が全てを決める
 このことは、勝利条件にも反映されています。「第8ターン終了時に、連合軍が全ての飛行場を確保していると、ただちに連合軍の勝利」
 つまり、一つでも飛行場をとれなければ、ドイツ軍の敗北になる、ということです。第8ターンまでのドイツ軍の目標は、ただ一つ。あの飛行場を獲れ!
 しかし、ただ、そこを占領すれば、いいというわけではありません。空輸に関するルールが、飛行場の安全を規定しています。「敵の高射砲の射程内にある飛行場には、部隊を空輸することはできない」たとえ、飛行場を押さえたとしても、その周辺を掃討して安全を確保しない限り、喉から手が出るほど待ち望んでいる増援は、到着しないのです。
 そして、全ての飛行場の隣接ヘクスには、防御効果2倍の荒地(丘陵)が位置を占めています。当然、連合軍は守備隊の主力をここにおいて、可能な限り、死守することでしょう。
 くわしいことは、英文ルールブックの戦術研究に書かれているので割愛しますが、とにかく飛行場とその周囲を確保しないことには、ドイツ軍の勝利はない、ということです。

戦術研究
ここでは、各地区の争奪の中心となる、飛行場周辺の荒地(丘陵)の防御戦術と、攻撃戦術を挙げます。最も重要度の高いマレーメ飛行場周辺の例です。

[防御戦術]
 連合軍の防御地点の要は、飛行場そのものではなく、そこに隣接する荒地(丘陵)です。ここが、最終防御拠点になります。地形効果で防御力が2倍になるので、1個または2個の最精鋭の歩兵大隊を配置します。同時に射線が広くとれるので、長距離砲兵をスタックさせます。この時、最低1ユニットは高射砲中隊にします。この部隊が生き残っている限り、たとえ、飛行場をとられても、敵は増援を送り込むことはできません。なお、高射砲はセットアップで近隣に配置し、漂流のdr修整を強制し、その後、迅速に最終防御拠点に集結する手もあります。
 最終防御拠点の周辺には、警戒部隊として、低戦力の歩兵部隊を、ダミーと混ぜて、薄く広く配置します。ギリシア軍や消耗した1~2戦力の歩兵大隊が適任です。警戒部隊の第一の目的は、漂流のdr修整をつけて空挺降下を妨害することです。第二の目的は、敵の空挺降下後に、要地(荒地や河川の対岸)に移動し、最終防御拠点に向かう敵を、できるだけ遅滞することです。
 また、最低1個の精鋭歩兵大隊と重装甲部隊を、反撃部隊として後方(大抵は飛行場)に待機させます。連合軍にとっては、この部隊の行動が勝敗を分けるといっても過言ではなく、安易な投入(と損失)は、避けなければなりません。この部隊が失われるときが、事実上の撤退の開始となります。

[マレーメのセットアップ例]
画像

具体的な防御としては、以下の方法があります。
 敵部隊が警戒部隊に隣接したところで、最低1:1になるように、砲兵スタックで突撃破砕射撃を行います。この時、もっとも弱いユニットを目標にして、除去(勝利得点)を狙う手もあります。
 敵の攻撃が失敗したら、踏みとどまり、抗戦します。敵の攻撃が成功したら、回り込まれないように、警戒部隊を1ヘクスずつ下げて、遅滞します。
 ZOC to ZOC移動で、敵が不用意に浸透してきた時(後退路がないなど)には、反撃部隊と周辺の部隊、砲兵射撃などを全力投入して、限定反撃を行います。
 最終防御拠点まで後退したら、可能な限りの高戦力スタックでここを死守します。そのために、飛行場が手薄になっても、やむを得ません(繰り返しますが、最終防御拠点を落とさない限り、敵は増援を投入できないのです)。

画像

 連合軍は、巧みな防御機動が基本的となります。敵の動きを阻害しながら、可能な限り攻勢を遅滞させることが大切です。時間は、連合軍の味方です。全く攻撃をしなくても、飛行場(と最終防御拠点)を守りきれば、勝利になるのですから。
 逆に、反撃は、CRTの結果の幅が大きいので、大きなギャンブルです。そのため、安易な攻撃は禁物ですが、ここ一番の効果的な反撃が決まれば、ドイツ軍の攻勢を完全に頓挫させる威力も持っています。反撃部隊の投入は慎重に、しかし、実施は全力を挙げて。
 敵の猛攻を耐えに耐え、精鋭大隊と装甲部隊の反撃で見事に空挺部隊を排除できたら、動かぬチャーチル(効果チェックが必要)が、とても頼もしく思えることでしょう。

[攻撃戦術]
 枢軸軍の大抵の展開は、以下のようになります。いきなり、飛行場近辺に降下地点を設定する手もありますが、スカッターの幅が大きいことと、間違いなく敵の反撃部隊がいることを考えると、かなり分の悪いギャンブルとなり、お奨めできません。
 第1ターン    …降下範囲内の境界線付近の内陸地に、まとまって空挺降下
 第2ターン    …大隊再編成のための部隊移動(状況によっては一部攻撃)
 第3~第5ターン …大隊編成と最終防御拠点への進撃
 第5ターン以降  …最終防御拠点の争奪

 精鋭ドイツ軍といえども、中隊単位では、敵の二線級部隊並みの防御力でしか、ありません。可能な限り、大隊に再編成し、スタックして敵に接触すべきです。
 また、連合軍の項で述べましたが、安易な浸透や攻撃は控えなければなりません。ZOC to ZOCの浸透時には、きちんと退路が確保されていることを確認してください。
 攻撃でも、可能な限り高比率戦闘を心掛けるように。総対数の少なさから、EXでも、援軍が来る前のドイツ軍には、きつくなります。同じだけ減っていったら、攻勢側が行き詰まるのは目に見えています。まして、ALがある低比率戦闘など(やむをえない場合を除いて)論外です。

 空挺降下とその後の攻勢が順調にいけば、第5ターン前後には、最終防御拠点を攻撃できる態勢ができるはずです。敵も強力なスタックを作って立て籠もっていることでしょう。単に地上部隊のみで攻撃しても、損害の確率の高い低比率戦闘になります。切り札は、空飛ぶ砲兵-ルフト・バッフェです。
 
以下に、最終防御拠点攻略の例を挙げます。

画像

マレーメ飛行場の最終防御拠点を、空挺突撃3個大隊が包囲するように攻撃します。が、このままだと、砲兵スタックの突撃粉砕射撃で1個大隊が参加できない可能性があります(1:1でDR)。仮に参加できても、兵力比は30対12で「2:1」にしかなりません。1/3で効果なし、1/3で失敗(しかも1/6でALあり)、成功確率は、EXを入れて、わずかに1/3です。そこで、ルフト・バッフェを投入して、空陸一体攻撃をかけます。

その1
 航空機フェイズに、12爆撃力を投入して、最終防御拠点を空爆する。高射砲の対空射撃により、爆撃力は6。爆撃・砲撃判定表で1d6して、見事、N(無力化)に成功した(確率は5/6)。

その2
 次に残ったルフト・バッフェを地上支援に投入する。今回は、オッズを考え、6戦力を投入した。

その3
戦闘フェイズに、空挺突撃3個大隊でここを攻撃する。砲兵は無力化しているので、突撃破砕射撃はなし。3個大隊30戦力+地上支援6戦力で、合計36戦力。対する連合軍は、1個大隊6戦力が、地形効果で12戦力。戦闘比は「3:1」。戦闘結果表で1d6して、DRで最終防御拠点は陥落した(成功確率は4/6)。
 もし、攻撃が失敗でも、結果はNE(効果なし)なので、次ターンに再び、攻略が可能である。

 ドイツ軍には、時間がありません。降下と集結を除けば、飛行場攻略に使えるのは、わずかに6ターンです(しかも、2ターンは夜間のため、空軍が使えないのです)。
 しかし、あせりは禁物です。安易な前進と攻撃は、敵の反撃やEXなどによる兵力不足を招きます。空軍を最大限に利用して、盤石な布陣をし、正面からの集中攻撃で飛行場を獲る!とにかく、飛行場(とその周囲)を確保さえすれば、大量の援軍により、もはや、連合軍は敵ではなくなるのですから。

続いて、ルールブックの戦術・作戦指南から。

AIR ASSAUT ON CRETE 作戦研究

 「クレタ島降下作戦」を初心者が上手にプレイする上で、もっとも難しい点は、おそらく、最終的な勝利か敗北を決める計画の重要性を、理解できるかどうかである。このゲームでは、プレイヤーはゲーム開始前に多くのことを決めなければならない。連合軍プレイヤーにとって、最も難しい判断は、はじめの空挺攻撃を撃退するための配置である。ドイツ軍プレイヤーにとって、ゲーム全体の様相は、どこに船団を上陸させるか、そして、どのようにはじめの降下大隊を配置するかによって、決定されるであろう。一度、これらの決定がなされたら、両プレイヤーは、最終的に勝敗を決める行動の基本方針に、ほとんで介入することはできない。以下の文章は、経験の少ないプレイヤーに、ゲーム前に選択できる計画と行動を提示するためのものである。

[ドイツ軍プレイヤー] 

戦術的状況
 ドイツ軍プレイヤーは攻撃側である。彼が最初に奪取すべき、もっとも重要な目標は、3つの飛行場のうち、1つを確保することである。それは、決して簡単なことではない。ドイツ軍プレイヤーは、次のような現実に直面している。
1.彼は、チャートで明らかなように、その編成によって、3つの全ての飛行場を攻撃することを強制されている。
2.これら3つの空挺部隊は、それぞれが別々に行動することになる。彼らは、直接、助け合うことはできない。
3.最も確保の可能性がある飛行場は 、マレーメである。他の2つの飛行場-レティモとイラクリオンは、ほとんど制圧は不可能である。
4.第8ターン以前に、ある飛行場に降下した部隊が他の部隊を支援するには、距離がありすぎ、また、時間が短すぎる。
5.ルフトバッフェは、潜在的に決定的な力を秘めている。もし、正しく使われるなら、それは、あらゆるドイツ軍の兵器の中で、最強の武器となる。
6.輸送船団は、その不確実性ゆえに、決定力にはなりえない。それらに頼ってはならない。しかしながら、接戦においては、船団の幸運な出現で、しばしば、バランスが傾くことがある。

戦術的選択肢
 不運にも、ドイツ軍プレイヤーは、攻撃の仕方が規定されており、戦術的なアドリブを行う機会はほとんどない。それにもかかわらず、ドイツ軍は第8ターンまでに、いずれかの飛行場を確保しなければならない、さもなくばゲームを失うであろう。このためには、彼には、2つの選択肢がある。
1.全ての空軍・船団・増援をマレーメに投入し、これを陥落させる。
2.マレーメ・スーダ地区は、第1ターンの戦力だけで攻撃する。他の2つの区域のうち、いずれかの地区を、飛行場奪取の有利な条件を整えるために、グライダー大隊・空挺増援・空軍・船団で襲撃する。
 第1の方法では、マレーメの戦力は、飛行場奪取のための部隊を飛行場の東側に、連合軍の集結阻止のための部隊を西側に降下させる。スーダの戦力は、マレーメ・スーダラインのできるだけ近くに降下させ、マレーメに向かわせるか、2つの地区の連合軍を分断するために、ガラタスに向かわせる。グライダー大隊と空挺増援は、マレーメに着陸する。船団は、キサモス・マレーメ・ガラタスのいずれかの海岸をめざす。空軍は、マレーメ地区の地上攻撃の近接支援か、スーダ地区の道路の移動妨害に使用する。
 第2の方法では、ある程度の駆け引きが必要である。この方法を成功させるためには、連合軍にマレーメ地区で全面攻勢があると、信じ込ませなければならない。この方法では、マレーメ地区の戦力を、第1の方法と同様に、降下させる。スーダ地区の戦力は、スーダ-イェオルイェオポリス間で連合軍の移動を遮断するために、スーダ港の近くに降下させる。グライダー大隊は、レティモかイラクリオンで、いずれか主攻撃とした地区に降下させる。全ての船団と空挺増援は、第6から第8ターンに、全面攻勢をかけるレティモかイラクリオンの飛行場のある地区に投入する。このときには、全ての爆撃機と戦闘爆撃機は、地近接支援に使用する。戦闘機は、スーダ・イェオルイェオポリス地区の道路の移動妨害に使用する。
 これらのどちらの計画も、初心者にも扱える。しかしながら、第2の方法では、ドイツ軍プレイヤーに、一つの飛行場に全てをかける代わりに、2つの飛行場のいずれかを確保するよりよい機会を提供する。

戦術的ヒント
 これは、初プレイを手助けする、戦術的テクニックを集めたものである。
1.HMSヨークを、第1ターンに攻撃せよ。このターンは、空軍が他に行うことは少なく、これ以降のターンでは、ヨークを攻撃するゆとりがないからである。
2.いずれかの危険な状況(例えば「対空砲のあぎと」)においては、位置予測のできる対空砲陣地を第1ターンに「盲爆撃」することは、十分に手間をかける価値がある。
3.船団到着以前のターンに、上陸地点を射程に収める全ての海岸砲台を、無力化せよ。到着するターンにも、繰り返すべきである。
4.様々なことを勘案すると、白昼の船団上陸がもっともよいであろう。夜間には、海岸砲台を無力化することはできないからである。
5.空挺降下の全期間にわたって、連隊及び師団司令部を守り抜け。これらは、実際に使用できなくとも、勝利条件上で大きな価値を持っている。

[連合軍プレイヤー]

戦術的状況
 連合軍プレイヤーは防御側である。彼は深刻な問題に直面している。
1.全ての地区を防御するには、利用できる兵力は不十分である。
2.もっとも致命的な地区は、マレーメ・スーダ地区である。
3.レティモ・イラクリオンの兵力は、予測されるドイツ軍の攻撃に対して、保持するチャンスは幾分か、ましである。
4.撤退に際しては、イラクリオンがもっとも容易で、レティモがもっとも難しい。しかしながら、撤退の中心となるルートは、スーダからイェオルイェオポリスまでの道路に接続している。もし、スーダ港を確保し続けられれば、連合軍の大部分にとって、主要な撤退路となる。

戦術的選択肢
 連合軍は、勝利するために2つの方法がある:第8ターンまでドイツ軍が飛行場を奪取することを阻止するか、それに失敗した場合は撤退するか、である。はじめの方法は、困難である。第2の方法は幾分か簡単ではあるが、きわめて高度な戦術を要求される。撤退のための最も大きな危険は、スーダ-イェオルイェオポリス間の撤退ルートに、ドイツ軍の小規模な空挺降下が起きたときである。両方の選択肢を可能な限り長く維持するために、以下のように考えよ。
1.可能な限り長く、2つの港を確保せよ。これらは、もっとも適した、危急の撤退路である。
2.マレーメのユニットは、簡単にスーダと分断させる。ドイツ軍の着陸がマレーメの東に行われたら、南への撤退路を確保するために、丘陵地域を防衛せよ。
3.反撃を行うため、スーダ地区にいくつかの「撃滅部隊」を編成せよ。これらは、軽装甲部隊と組み合わせた、最強の攻撃力を持つユニットで構成される。これらの防御力は、最低でも「9」戦力を保持すべきである。連合軍は、非常にもろい戦力を持っている。ごく僅かな強力な部隊と大多数の弱小部隊からなり、大失敗を行うゆとりはほとんどない。連合軍の反撃能力は、「撃滅部隊」にかかっている。これらが壊滅したら、戦略的防衛は、もはや単なる戦術的防衛に成り下がってしまう。

戦術的ヒント
 連合軍プレイヤーにとって、たびたび、「些細なこと」が勝敗を分けることになる。連合軍は生き残るために、持てる利点を最大限に活用すべきである。
1.効果は保証されなくても、対空防御陣地を組織せよ。全ての自由配置ユニットや隣接区域から対空砲を引き抜くことによって、マレーメ・スーダ地区に、「対空砲の巣」を形成することは可能である。各降下につき、+4~+5の漂流修整をつけることによって、ドイツ軍の空挺降下を大いに妨害することは可能である。しかしながら、この戦術は、他のエリアかから対空砲の傘を引き剥がすことになる。利点と欠点をよく考えて、比重を置いてほしい。
2.可能な限り、軽対空砲を各飛行場の2ヘクス以内に配置せよ。これは、対空砲が無力化されるまで、飛行場の使用を妨げるとともに、防御側ユニットに強力な「砲撃」支援を与えることになる。
3.砲兵は、広いエリアに展開せよ。集中投入は、効果的ではない。
4.全ての主要な海岸ヘクスは、少なくとも1個以上の海岸砲台でカバーせよ。1個の砲台でさえも、船団ユニットを50%の確率で殲滅できる。
5.重装甲ユニットを、各飛行場に配置せよ。それらは当てにできないかもしれないが、せっぱ詰まったときの攻撃には、なんらかの「恩恵」を与えることができる。
6.漂流判定の+1修整を得るために、重要なエリアでは、対空障碍として、ダミーを活用せよ(それらは、空挺降下については、本物のユニットとして扱われる)。
7.空挺降下を妨害するために、平地には低戦力のユニットを配置せよ。これらは、漂流修整に+1を加えるとともに、降下猟兵中隊の空挺攻撃を厳しいものにする。
8.小規模な部隊の空挺降下で妨害されないように、スーダ-イェオルイェオポリス間の主要道路は、低戦力のユニットで防御せよ。
9.全ての空挺降下が終わるまでは、非戦闘部隊・砲兵・対空砲・海岸砲台は、戦闘部隊によって防御せよ。これらを無防備にしてはならない。
10.沿岸汽船は、港から港へ、素早く安全に移動することができる。ルフトバッフェが夕刻ターンに使われていれば、沿岸汽船は2ターンの間、安全に航行することができる。

[戦術的初期配置]
 ここに描かれた図表は、イラストでその内容を示すものである。これらは、「完璧な」防御態勢や「完全な」攻撃態勢を意味しない。プレイの技量を上達させるために、戦術的ヒントと結びつけながら、マップのイラストを読みとってほしい。

マレーメ・スーダ地区
 作戦的に、この二つの地区は相互に連結している。明らかになっているドイツ軍の目標は、スーダ港とマレーメ飛行場である。次に重要な目標は、マップ外につながる撤退路である。おそらく、両方の目標にとって死活を制する地域は、ガラタスの町と地区境界線の間に横たわる数ヘクスの荒地-「ガラタス・ヒル」と呼ばれる一帯である。ドイツ軍がこの一帯を制圧できれば、連合軍の防御網を分断し、2つの分離した空挺降下を1つの強力な破壊力を持った戦力に統合できることであろう。連合軍は、カネアからマレーメ飛行場間の海岸道路を、是が非でも確保しなければならない。また、二つのドイツ軍戦力の統合を、防がなければならない。これらは、スーダ周辺の防衛にも直結する。撤退が起こるまで、この地域は連合軍が掌握していなければならない。
 
イェオルイェオポリス・レティモ地区
 これら2つの地区は「サイドショー」と見なされがちであるが、たびたび、ドイツ軍にとって勝利のキーポイントになる。名目上は、連合軍の守備隊は、飛行場を保持していれば安泰である。しかしながら、イェオルイェオポリス地区を防衛できないと、破局が訪れることになる。機を見るに敏なドイツ軍プレイヤーは、船団とグライダー大隊をこの地区に投入し、連合軍の主要な撤退路を封鎖してしまう。が、連合軍がイェオルイェオポリス地区に戦力を送りすぎると、往々にして、飛行場を危険にさらすことになる。全ての突発事項に対応するゆとりがないことから、非常に危険な地区なのである。

イラクリオン地区
イェオルイェオポリス地区と同様に、連合軍は、飛行場を保持していれば安泰である。もし、イラクリオンの港と市街地を確保できれば、簡単に撤退を成し遂げられる。袋小路にあたる飛行場の位置は、強固な防御体勢を作ることができる。船舶の戦術上の利用としては.沿岸汽船をイラクリオンに配置し、そこにBlack Watch大隊を乗船させ、はじめの夜のうちに、スーダに向かうというものである。この6-7-4大隊は、イラクリオンの守備を危険にさらさずに、スーダの防衛に大きく貢献することだろう。もし、連合軍が撤退せざるを得なくなった場合は、状況は明らかに変わる。港を失っていれば、劣勢なドイツ軍によっても、いとも簡単に締め上げられてしまうだろう。強力な防御陣地は、連合軍にとってほとんど突破不可能な収容所と成り果ててしまう。全く、両刃の剣である。

概要 
ほとんどの場合、両プレイヤーにとって死に物狂いのゲームとなる。ゲームの状況にかかわらず、気楽さを感じることはない。突然の崩壊の可能性が、常に存在する。必死の攻撃は、ゲームの様相を一変させる契機となりうる。持てるもの全てを投入した上での失敗は、大きな弱点をさらけ出す。この文章は、いくつかの状況で、ドイツ軍空挺部隊と連合軍歩兵部隊の闘争の結果を決定づけることであろう。もし、ドイツ軍が空挺部隊を失ったら、物理的な優位を失うことになる。

[マルタ島攻略-プレイヤーの挑戦]

 ここでは、マルタに関する戦術的分析はない。正確に言えば、2イン1ボックスにしたことで、習得したある状況を、概念的に関連した別の状況に移し替える、機会を提供している。基本的な原則は、両ゲームとも同じである。ただ、マルタでは、プレイヤーは一風変わった状況に直面するだろう。ここでも、枢軸軍プレイヤーは、空挺部隊の配置と実行によって、勝敗を左右されるであろう。しかしながら、枢軸軍プレイヤーは、クレタとは違い、侵攻海岸や降下地域の組み合わせで、より多くの戦術的選択肢を楽しむことができる。侵攻海岸や降下地域の組み合わせは、半ダース以上に及ぶ。プレイヤーは、壊滅的な打撃を被る稚拙な組み合わせを、すぐに気がつくに違いない。奇襲が、枢軸軍のもっとも強力な武器である。これは、熟考するプレイヤーにとっては、うわべの見かけと違って、すばらしくバランスのとれたゲームである。それは、プレイヤーの一つ一つの決断が大きな影響を及ぼす、ハイパワーなゲームである。楽しんでくれることを。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

「マルタ戦」に違う反応をしていたmitsu
2006年06月07日 23:15
>ちはら会関連のみなさまへ
日々のリハビリ鍛錬も届かず、復帰が夏以降になってしまいました(う~、しくしく)。ちゃんと「損害」は回復はしているのですが、思いの外、「ステップロス」してまして・・・。しっかり、「戦線後退」しないと、クルスク後のドイツ軍のようになるそうですので、やむなしです。

開き直って、筋トレとウォーキングと歴史に、没頭します(妙なことで、ブログが充実しそうで、悲しいけど・・・)。

まだ、今月は、千葉会への長距離行軍が難しそうなので、ちはら会に、部分復帰します。月2回くらいなら、自宅オフ会もありかな(ああ、平日もOK!きっと2度とないだろうな)。連絡いただければ、ご相談に応じます。
擲段平
2006年06月08日 14:02
平日だけでなく、土日でもOKですよ~
一応、6/17,18はどちらか千葉会、6/24はちはら会に出られるよう、仕事の予定を他にしています。
もちろん!対戦はどんどんしたいので、予定を教えて頂ければ全書の上、市原に参上つかまつります。バルジもD-DAYもOKです。

この記事へのトラックバック