猿遊会への道~ちはら会遠征隊で日本史ものを

猿遊会まで1ヶ月を切りましたが、新年度の殺人的な忙しさに追われて、ソロプレイもままならない日が続いています。仕事漬けも嫌いじゃないのですが、せめて休みには気分を変えてと、持ち帰り事務の合間に、夜な夜な日本史ものをソロプレイしました。小弓御所さんと対戦予定の「幸村外伝」(ツクダ)です。

画像

以前にも、今月のソロプレイで取り上げた、戦国最後の合戦級ゲームです。ルールは、NAWにモラルチェックをつけた程度で、いたってシンプルですが、ユニットがたくさん出てくるので(特に関東方は雲霞の如く)、派手やかなこと、派手やかなこと。今回も、イケイケで突撃をかけた真田隊があと少しで、大突破しそうだったのですが、忠直隊と徳川本隊の逆襲を受けて、膠着。で、いつもの如く、左翼から伸びきった戦線が崩壊し、最終ターンを待たずに、大坂方が全滅しました。今回は、関東方の圧勝かと思いましたが、VP上は、140点対120点の小差で、史実通り、関東方の勝利となりました。北端からの大量突破がなければ、ゲーム上は負けているところでした。

画像約300個のユニットが入り乱れて、防御射撃と白兵戦をし、その都度、士気チェックをするので、手間はかかりますが、盤上にあふれる膨大なシルエットとほぼ大坂方の全滅で終わるシュールな展開が、滅びの美学「夏の陣の最終決戦」を彷彿とさせてくれます。ぜひ、猿遊会でも、デモプレイができれば、と思います。

ところで、このゲームにはいくつかエラッタがあります。自分がプレイするときには、以下の4つを取り入れています。

その1 増援
関東方の増援表が、右翼と左翼が逆です。このまま、プレイすると、大坂方の左翼の崩壊が早まり、ゲーム的にもつまらないかも。もっとも、右翼が薄くなるので、ひょっとしたら、幸村隊が突破できるかもしれませんが・・・。まあ、修整して史実通り、が無難かと思います。

画像

その2 浅井長房
大坂方の浅井長房の配置が、地図上にありません。#2611が正解です。

以上、2点は、昔のオペレーション誌(13号)に載っていたものです。

その3 快足(?)鉄砲隊
このゲームでは、兵科による数値の違いがあります。槍隊は戦闘力が低いけれど足がそこそこ、鉄砲隊は高い戦闘力と射撃能力を持つが足が遅く少数、といった具合です。ところが、これに例外があります。左翼からの増援の伊達隊と古田隊です。シルエット通りにすると、能力値だけでなく、兵科バランス的にも鉄砲隊が多すぎることになります。おそらくエラッタかと思います。よって、この2隊は、槍隊のシルエットを鉄砲隊に、鉄砲隊をその逆に、とみなして、プレイしています。

画像


その4 「大御所様が見ておるぞ!~関東方の強制的な前進」 
・関東方の全ユニットは、敵に隣接するまでは、北・北東・北西方向に、毎ターン、2ヘクス以上、前進しなければならない。いずれかの部隊が敵に隣接した以後のターンでは、この制限は解除される。
・このルールは、徳川家康と徳川隊には適用しない。こちらには、正規の特別ルールが適用される。
こちらはエラッタではないのですが、ゲームバランスをとるために、採用したいハウスルールです。このゲームでは、一度、分厚い戦線ができると、突破は容易ではありません。そこで、関東方としては、薄い戦線で接敵するのではなく、ゲーム開始後に、一度、前線を下げて、後方の部隊または徳川本隊と合流してから、戦闘に入る手があります。が、これだと、大坂方はほぼ、突破はできず、戦闘はただの押し合いへし合いのVP争いに終始します。史実的にも、決死の覚悟で臨んだ本多忠朝隊や忠誠を示したい外様の真田信吉隊が、初期配置の状態から意図的に後退するとは、考えられません。よって、ゲーム的にも、史実的にも、これを適用した方が無難かと思います。

最後に、エラッタやハウスルールではないのですが、プレイしやすいテクニックをいくつか。

その1 鉄砲隊をマーキングする
このゲームのユニットは、最低限の数値に、兵科ごとのシルエットが書かれたものです。当時のレベルから考えれば妥当なのですが、いかんせん、鉄砲隊が見分けにくく、プレイ時間が増大しています。そこで、鉄砲隊の左肩に、○シールをはります(自分は、A-Oneの3mmシールを使ってます)。これで、防御射撃時の手間が格段に減ると思います。

画像

その2 白兵戦・射撃マーカーを使用する
攻撃時には、どのユニットでどれを攻撃するかが頭を使います。特に鉄砲隊がいるときは、白兵戦にするのか、射撃にするのか、悩みます。そこで、白兵戦・射撃マーカーを該当ユニットにおいて、事前に攻撃計画を立てます。こうすると、組織だった攻撃ができるとともに、終了後、マーカーを取り去るだけで、どのユニットが攻撃を行ったか、間違わずにすみます。ユニット数も多く、時に戦闘後前進が激しいので、お奨めです。ちなみに、白兵戦・射撃マーカーは、揃っていれば、なんでもOK!自分は、別ゲームの「移動・戦闘済みマーカー」を流用し、表なら白兵戦、裏なら射撃戦と、割り振ってました。

その3 後退したユニットは、横向きに
ゲームでは、ユニットが密集している上に、連鎖後退があるので、時には激しい「玉突き後退」が起こります。が、どれが後退したかを覚えておくのは至難の業。そこで、後退または連鎖後退したユニットは、一時的に横にしておきます。これで、次に連鎖後退が起こっても、間違ったチェックをしなくて済みます。なお、これは、攻撃側の戦闘後前進でも使えます。

このほかにも、武将の討ち死にルールならば、同じツクダの群雄伝シリーズの「士気-1」マーカーを使ったり、移動不能のターンを示す数字マーカーなどの使用も効果的です。

以上のテクニックを取り入れることで、プレイ上の混乱が減り、時間もぐっと縮まるはずです。ちなみに、自分も以前にはプレイに丸1日がかりでしたが、改良後は4時間程度でめどがつくようになりました。ぜひ、お試しを。

画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

takoba39714
2006年04月12日 00:24
こんにちは。双六をお譲りいただいたタコバです。コンポーネント改良でプレイアビリティアップという実例で、大変参考になりました。ゲームデザインするなら、こういうところに気が使えるようになりたいですね。
mitsu
2006年04月12日 22:43
お久しぶりです。自作の空母戦の方も順調なようで、できあがったら、ぜひ、プレイさせていただきと思っています。

>コンポーネント改良でプレイアビリティアップという実例で・・・
自分も以前は、一度のプレイやコンポーネントを見ただけで、これはダメだと、押し入れゲームに直行させていた時期があります。が、いい意味で年をとり、戦史に対する知識や思い入れが増えた頃から、ダメならどうにかしてよくできないかと、考えるようになりました。ちょうど、SLGの冬の時代で、新作自体の供給がなくなっていたこともありますが・・・。
PCによる自作ユニットや早見表作りができるようになり、加速度的に自作の追加コンポーネントが増えていきました。どうもプレイ意欲がわかなかったアイテムでも、ユニットがよくなるとプレイしたくなったりします。死霊の夜明け(SPI/HJ)なんかも、ゾンビユニットとプレイヤーユニットを自作したら、俄然、楽しくなりましたし。EXCELと一太郎とシールだよりの素人改良ですが、自分でやると思い入れもわくってもんです。
takoba39714
2006年04月13日 21:27
唯我独尊自画自賛路線の自作空母戦ゲームですが、色々な人から思いがけず「期待してます。」って言っていただき、恥ずかしい反面、ちょっと天狗になってみたりです。でもいよいよ引っ込みもつかなくなっちゃたので、完成までがんばります。どうか今後とも暖かく見守って下さい。
ちなみに私の自作ゲームのルーツは、季刊T誌5号の「ソロモン空母戦」のコンポーネントを作り直したいという欲求が始まりでした。
うおP@Mitsu氏代理
2006年04月28日 19:22
千葉会掲示板でご連絡があったように、ちはら会代表Mitsu氏の猿遊会参加は絶望的です。
土曜日にちはら会で2卓取っていますが、当日参加できる方はどれくらいいらっしゃいますか? またご希望のゲームは?(Mitsu氏がいないので、各自のお手持ちのゲームとなります。)
参加なさる方が少ないようでしたら、卓を千葉会に使っていただくか、または、主催のたかさわ氏にお返しすることになります。
各位の予定やご希望など、ご連絡ください。よろしくおねがいします。
うおP
2006年05月07日 22:44
ちはら会遠征隊、無事に戻りました。

6日朝9時半過ぎに、遠征隊(小弓御所監督と小生)が会場に到着しました。
まずはMitsu代表のご快癒を祈って、1分間の黙祷。
続いて、ちはら会の歌を力いっぱい斉唱。
そのあとで、監督が作成した幸村外伝の拡大マップを敷き詰めたのですが、それ以上は遠征隊の気力が続きません
気がつくと、広げたマップをそのままに、ちまちまとASL-SKのS4Welcome Backをプレイしていました。
Dora氏・ふるきゅ氏と昼食後、小弓御所監督は3時ころに撤退、小生も8時に会場を後にしました。

たかさわ殿よりMitsu代表に「お体を大切に、早く良くなって下さい。機会があれば、ちはら会にもお伺いします。」とのメッセージをお預かりしています。

以上、報告を終了します。(一部、妄想あり)
小弓御所
2006年05月08日 13:26
 うおP様こんにちは、当日はyagi様直伝の的確な機動と、mitsu様直伝の凶悪なサイコロにて、おもてなしいただきましてありがとうございました。
 mitsu様の一日も早いご本復をお祈りしております。来年こそ、日本史物を多人数プレーにて。MMPのプレオーダーに信長も登場しておりますので。
うおP
2006年05月09日 22:54
>小弓御所さま
こちらこそ、ありがとうございました。
あの機動が師匠直伝だなんて言われたら、師匠に怒られちゃいますよ。
サイはずいぶん偏りましたね。その分、2戦目に反動が出て、えらい目にあいましたけれど。

Mitsuさんに復活の兆し、との噂が風に乗ってちらほらと。

この記事へのトラックバック