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zoom RSS 「悪魔」のスチュアート騎兵隊!〜ACROSS THE POTMAC(XTR版)

<<   作成日時 : 2009/11/01 09:38   >>

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この日の例会でmitsuの本命だったのが、「ACROSS THE POTMAC」(XTR版)でした。先の記事にもありますが、南北戦争は最も不得手なジャンルだったんです。だって、あまりに馴染みがなかったものですから・・・。

きっかけは、猿遊会でたかさわさんが楽しそうにプレイしていた、南北戦争の作戦級でした。若干の書籍は読んでいたので、予備知識はそこそこあったのですが、そういえば、自分も結構、南北戦争アイテムを持っていたなと、その気になりまして・・・。あれだけ、夢中になる戦いなら、一度はどっぷりとやってみたい!で、思い立ったが吉日と、秘かにプレイ準備を進めていました。

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後述の「関ヶ原大作戦」を終えた後で、試しでいいのでと、moritaさんに申し出てみたところ、二つ返事でOK! ちはら会で2回目となる、貴重なアメリカ内戦をプレイすることができました。

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このアイテムは、元祖コマンド誌の付録になったもので、後にCMJがユニット自作の折り込みゲーム扱いで、発表したものです。基本は、極めてシンプルで、両軍は最大3ポイントまでのCP(作戦ポイント)を、スタックごとに消費して、行動させるというもの。そう、つまり、各ターンで最大3スタックまでしか、活動できません。

行動には移動・戦闘・略奪の3つがありますが、移動は1または2ヘクスのみ、戦闘では隣接ヘクスを攻撃できるだけ。略奪に至っては、敵に隣接しないユニットが、町で0.5VPを得るのみです。戦闘は、ボードに移して砲撃−防御射撃−攻勢射撃を行いますが、敵の地形や攻撃兵種によって、6面体と10面体を使い分ける、シンプルでわかりやすいものです。およそ、10分弱のインストで、早速、プレイに入ります。

今回は、ヤフオクで手に入れた原版のコンポーネントを使用しています。機動力に富む南軍をmoritaさんが、兵力は多いが敵に翻弄される北軍をmitsuが担当しました。

序盤、ポイントの多い南軍が北進を開始します。騎兵が脇をすり抜け、境界線付近に迫り、主力の北ヴァージニア軍は、マナッサスへ。騎兵に対応するか、敵主力に戦闘をするか、迷ったポトマック軍ですが、幹(主力)を枯らせば、枝(騎兵)は落ちるはずと、正面からの攻撃を仕掛けます。ここに一週間近くに及ぶ、マナッサス会戦が起こります。

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北軍は優位な兵力で押しつぶそうとしますが、南軍の正確な集中射撃に被害が続出し、常に1または2ステップ分、多くの損害を受け、兵力差が徐々になくなります。のべで、7日間ほど、攻勢を続行しますが、あまりの損害に一時、離脱することに・・・。

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と、この隙に、さらに北ヴァージニア軍が、北上します。狙いは、なんと、北軍の騎兵!基本ルールでは、騎兵の戦闘前退却がないので、敵主力の全力攻撃を受けてしまいます。2日間に及ぶ、一方的な戦闘の末、北軍の騎兵2個師団が壊滅します。

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次の瞬間、南軍騎兵による北部侵攻が始まりました。ただでさえ、騎兵の戦力では劣勢な上に、数でも差がついたため(1:3)、南軍のスチュアート隊の浸透を止められません。追いすがる北軍騎兵を、殿の1個騎兵が足止めしているうちに、スチュアート隊は二隊に分かれて北上を続け、サスケハナ河近くの町で略奪を始めます。

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さらに、北ヴァージニア軍主力は、絶対的な勝利に向けて、北軍の策源地(補給源)のアレクサンドリアを急襲します。ここが落ちると、ただでさえ、少ない北軍のCPが-1となり、機動が致命的な影響を受けます。慌てて、駆け戻るポトマック軍。ここに、4日間に及ぶアレクサンドリア会戦が起こります。

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北ヴァージニア軍がアレクサンドリア守備隊を攻め、ポトマック軍が北ヴァージニア軍を攻撃するという、いびつな三角攻撃が起こり、両軍に損害が続出します。drによっては、アレクサンドリア占領もあり得たのですが、北軍の砲兵隊が奮闘!攻め寄る南軍に、至近距離から砲撃を浴びせ、突撃を粉砕します。そこへ、ポトマック軍が横やりを入れ、開始時の1/3程度まで、兵力を消耗した南軍が、やむなく、撤退を開始します。

追撃に移りたい北軍でしたが、指揮官フッカーの消極性(CP2)が災いし、敗走中の敵を捕らえ切れません。と、この間に、北部に居座ったスチュアート隊は着実に略奪を続け、毎ターン1VPずつ、差を広げていきます。あろうことか、ミード登場直前には、サスケハナ河を渡河し、フィラディルフィアまで蹂躙してしまいます。

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なすすべもなく、翻弄されていた北軍でしたが、第23ターンについにミードが司令官に就任します。これで、CPは南軍と同様になり、その兵力を十分に活用することに。まず、マナッサス南方まで後退していた北ヴァージニア軍主力を、ポトマック軍が捕捉し、第二次マナッサス会戦を開始します。

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ちょうど、この時、半島の基地から出撃した北軍別働隊が、南部の首都リッチモンドに迫っていたので、こちらへの対応(CP分配)が遅れ、両軍は正面からの消耗戦に入ります。

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4日間の戦闘により、ついに北ヴァージニア軍主力が壊滅し、VPを詰めます。こうなると、南軍の作戦的選択肢はほぼなくなり、北部の騎兵隊でただひたすら、略奪を続けるだけになります。

終盤、勢いに乗る北軍は、そのまま、主力を南下させると、一気にリッチモンドへ!消耗したとはいえ、さすがに主力の攻撃は強力で、郊外の砲兵陣地を2日で抜くと、リッチモンドの市街戦に入ります。南軍もピケット師団など5個師団が籠もっており、drによっては予断を許さない状態でしたが・・・ここで、またも北軍砲兵が炸裂!南北戦争とは思えないほどの正確な砲撃により、敵の守備隊が次々に消滅!月が変わった7/2に、ついに首都リッチモンドが陥落します。

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さらに南下したポトマック軍は、ピーターズバーグも制圧し、ヴァージニア州の要衝を確保します。これで、一気にVPは縮まりましたが・・・これが限界でした。

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北軍は、このあと、うまくいっても40点後半。対する南軍は、これまでの蓄積が効いて、50点越えは確実。ここまで、ひたすら、略奪を繰り返し、北部を荒廃させたスチュアート隊の功績が光りました。

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ああ、リッチモンドまで落としたのに、作戦的な敗北とは!1年早い、逆焦土作戦に付け込まれました(史実では、シャーマンがやったのに!)。劣勢の兵力で見事な勝利を飾ったリーmorita が、ここで一言・・・。「一応、勝ったけど、スチュアートは絶対、恨まれて、戦後に縛り首だろうな〜」

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というわけで、基本ルールだけでも、十分に高いプレイアビリティと再現性と持つアイテムでした。ちょっと不案内な土地(マップ)なので、1回は基本でプレイした方がいいですが、選択ルールなら、待望の「戦場の霧」が入ります。しかも、ダブルブラインド!これは、かなり楽しみです。

ご希望があれば、いつでもインストしますので、千葉会・ちはら会(あるいは猿遊会?)のみなさん、ポトマック河を越えてみませんか?!

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
南北戦争はブログ記事にしたほどのファンなので、南北戦争モノは気になります。
私もいくつか持っていますけど、やったことないんですよねー。(笑)
このゲームは持ってないのですが、おもしろそうですね。
リプレイ楽しませていただきました。
舞方雅人
2009/11/02 23:34
舞方雅人さん、お久しぶりです。

かつて日本では、からっきしだった南北戦争ものですが、CMJ誌の地道な付録化や Home Of Game Apesなど個人のレベルの奮闘が大きく実を結び、今のようなムーブメントになったかと思います。「南北戦争だけの例会」(!)が開かれるなんて、何人が想像できたでしょう。テッドレーサーが盛り上げて、業界的にも火がついたジャンル−WWTにも相通じるモノがあるかと・・・。

隔月間Tacitcs誌やシミュレーター誌で、一時だけ、通史やBlue&Glayの記事などがありましたが、当時、知り合いの誰一人、南北戦争アイテムなんて、持ってなかったもんな〜。

そういった意味では、メジャー/マイナーに囚われず、面白いモノを面白いと、発信し続けていく、たかさわさんの姿勢に敬意を表します。マイナー戦線ちはら会も、たゆまず、「面白そうな」アイテムを発掘していきたいです。
mitsu
2009/11/05 19:07
閑話休題で・・・

ご存じかと思いますが、「ACROSS THE POTMAC」は、CMJの第二付録になっています(「Decision in France」の合い添え)。マップは、カラーでダウンロード可能で、ユニット数も少なめなので、自作も行けそうです。

自分の場合は、その自作直前にヤフオクで廉価で出品されたので、「これは、私を呼んでいるに違いない」(笑い)と、衝動買いでした。予想通り、誰も競合しなかったので、最安値だったような・・・。

ただ、本音は・・・オリジナルに敬意を表して使っていますが、センス的にはCMJの方が、かっこいいな〜(笑い)。

ああ、一度でいいから、ダブルブラインドの対戦がしたいです!TOM5に名乗り出てみようかしら・・・。
mitsu
2009/11/05 19:20

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