歴史・戦史研究「ちはら会」

アクセスカウンタ

zoom RSS やっぱり、ダミーは楽し・・・〜砂漠の狐(エポック) 

<<   作成日時 : 2008/07/12 19:23   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 1

後半に到着したTOMMYさんとmitsuで、対戦を相談していた「砂漠の狐」(エポック)のインストプレイをすることにしました。「砂漠の狐」はエポッククラシックスに分類されるもので、ダミーを使って戦場の霧を表現した作戦級アイテムです。

画像

舞台は、42年の北アフリカ戦線で、クルセイダー作戦とドイツ軍の反撃を描いた一品です。クルセイダー作戦は、ロンメル人気に加え、戦力の未確定に、激しい機動戦、絶えず入れ替わる主導権など、SLGの黄金条件がそろっているため、辺境の一会戦ながら、数多くのアイテムが発表されてきました。

自分が所有・プレイしているアイテムだけでも、
ロンメルアフリカ軍団(SS/GJ)
クルセイダー作戦(DC)
第8軍(CMJ)
ノースアフリカ(翔企画)クルセイダー作戦シナリオ
The Legend Begins(CMJ)クルセイダー作戦シナリオ
などなど・・・。

画像

この「砂漠の狐」は、その中でも古典的な位置にあります。ルールは至極簡単で、移動/戦闘のシークエンスに、マストアタックと、AHクラッシックス並。最大の特徴は、12枚ものダミーを使った隠匿性です。ダミーボックス自体はマップ上で公開されているので、スタック構成はわかるものの、どこにいるのかが不明です。マストアタックの戦闘時に初めて敵の戦力がわかるため、敵の位置を推測して攻撃をかけたり、あるいは敵を罠にかけ最強スタックを攻撃させるなど、奇々怪々の駆け引きができます。

逆に言えば、ブラインドゲーム並みにソロプレイに向かないことも事実で、持っている人は多いけど、あまりプレイされてこなかったアイテムでもあります。TOMMYさんも自分も同様に、今回が初プレイになります。陣営は、TOMMYさんが枢軸軍を、mitsuが英連邦軍を担当です。

今回の英連邦軍の基本作戦は、東部の要塞群の攻略と、西部の砂漠方面での機動防御です。東部では、まず、海岸道路上に1個歩兵師団を配置し、ドイツ軍の突破を防ぎます。次にシディ・オマールやフォート・カプッツィオに向け、内陸から各種の歩兵師団を投入し、拠点を奪取し、VPを稼ぎます。こちらにDAKがいなければ、さらにシディ・アゼイスやソルーム、バルディアなどにも侵攻します。ハルファヤ峠には、88を含む強力な守備隊が予想されるので、守備力が判明するまでは、封鎖にとどめます。

一方、東部では第2ターンのVP罰則(4拠点への接近)により、必然的に前進策を獲らざるをえません。そこで、第1ターンには方面別に戦線を構築しながら、各拠点に接近し、第2ターンに足の速い偵察大隊を投入して、条件を満たします。その後は、直後に開始されるであろうDAKの反撃を遅滞戦術で受け流しながら、補給基地まで後退します。基地手前の最終防衛線にたどり着いたら、周辺の部隊を全力で投入して、DAKとガチンコ勝負に出ます。まともに殴り合ったらDAKに分がありますが、中盤まで踏ん張れば、英軍の制限は解除され、さらに補充も来るので、充分に勝機があるはずです。

なお、トブルク方面は、DAKが1ターンで届かない位置まで移動したら、要塞から突出し、西端からの突破を狙います。連絡線設定の都合でサドンデスは難しいにしても、枢軸軍に圧力をかけ、DAKを後退させることができるかもしれません。

[第1ターン]
第1ターンは、特別ルールにより、イギリス軍からスタートになります。はじめの作戦に従い、シディ・オマールに2個歩兵師団による攻撃をかけます。予想を上回る戦力(88+ドイツ軍3個守備隊)がおり、2:1攻撃で「1−0」の損害に。また、周辺にいたダミーはイタリア軍の戦車大隊と判明したので、これを包囲攻撃して、昇天させます(6:1攻撃で壊滅)。砂漠方面では、プラン通りに前進をし、中央でうろうろしていたイタリア軍の戦車大隊を間接包囲し、その他は戦線を引きながら、前進します。

画像

[第2ターン]
このターンは、枢軸軍はZOCに入れないという、特別ルールがあるので、敵の前進は緩やかです。当然、戦闘もなく、DAKの位置は不明。

そこで、砂漠方面のイギリス軍は包囲されないように戦線を引きながら、防御態勢に入ります。その内側で包囲中のシディ・オマール守備隊に攻撃をかけ、2ヒットを与えます。また、ガブル・サレーのイタリア軍の戦車大隊も包囲攻撃し、これを除去します。最後に快速の偵察大隊が3拠点に忍びより、VPの罰則を回避します。

画像

[第3ターン]
このターンからDAKの反撃が始まります。まず、最西端のダミーに敵が接近し、これが偽物と判明し、除去。すると、ここから2個部隊がするりと進入して、補給基地を一つ排除されます。幸い、この基地は偽物でしたが、現れたのは第21装甲師団主力!まさか、こんなところにDAKの片割れがいたとは!が、この配置を見る限り、第15装甲師団と第90軽師団は別にいるようで、敵はDAKをばらしているようです。

画像

いきなり、補給基地マーカーの一つが破壊され、内心、サドンデスかとひやりとしましたが、1個装甲師団なら、まだ、なんとかなる!あたかも想定内だという顔をしながら、主力の機甲旅団を呼び戻し、偵察大隊や歩兵旅団、ダミーも駆使して、第21装甲師団を間接包囲します。

画像

[第4ターン]

さすがに突進は危ないと判断したDAKは、第21装甲師団を部分後退させ、後方から第90軽師団を合流させる計画を立てます。一部を補給基地近くに残したまま、主力を後方に下げ、第90軽師団と協同で包囲環の西側を包囲攻撃します。これにより、1個歩兵旅団が壊滅し、いったん、包囲が解かれます。

画像

が、このために、第21装甲師団をばらしたのが失敗でした。DAKの各師団は、フルスタックだと簡単に攻撃できないほど強力ですが、連隊単独ならば、充分に勝機があります。英軍は、再度、ダミーや偵察大隊を駆使して、間接包囲を続けるとともに、足の止まった第21装甲師団の連隊に、それぞれ、包囲攻撃をかけます。2:1と3:1の攻撃により、退路を遮断された2個連隊は、計3ステップを失います。

画像

一方、DAK主力が充分に離れたと判断したトブルク守備隊は、最西端のイタリア軍陣地に突出攻撃をかけます。2:1攻撃で痛み分けですが、イタリア軍歩兵に損害が出て、次ターンには撃退されそうな勢いです。

画像

[第5ターン]

被包囲下での殴り合いは分が悪いと判断したDAKは、包囲下からの離脱ルールを使って、第21装甲師団主力を、DD状態で撤退させます。で、かわりに砂漠の中央部を突進してきた第15装甲師団とアリエテ師団が、ガブルサレーから南下し、イギリス軍戦線の一角を攻撃します。戦力を集中した高比率戦闘により、1個歩兵旅団が潰走します(DD)。

画像

対するイギリス軍は、新たな脅威となる第15装甲師団の前面に、急いで歩戦混合の防衛線を引くと、退却中の第21装甲師団の後衛に追いすがり、包囲攻撃でさらに2ヒットを与えます。また、トブルクでは突破攻撃を継続し、イタリア軍陣地を崩壊直前まで追い詰めます。DAKとの殴り合いで損害が急増しますが、もう2ターン、持ちこたえれば、移動制限解除と補充の到着により、形勢逆転も可能なはずです。

画像

[第6ターン]

英軍のしつこい追撃により、左翼での形勢が不利になりつつある枢軸軍は、イタリア軍と第90軽師団で防衛線を引きながら、D状態の第21装甲師団を急ぎ、トブルク方面に転進させ、イギリス軍の突破を牽制します。一方、唯一、攻撃を続ける第15装甲師団+アリエテコンビは、両翼をイタリア軍戦車で守りながら、補給基地に向けてじりじりと前進を続けます。が、正面にいたイギリス軍機甲旅団とまともにぶつかることになり、お互いに消耗します。

時間の都合で、このターンで終了となりそうなため、連合軍は一斉に反撃に出ます。左翼のイタリア軍と第90軽師団に対し、快速を駆使して回り込んだ偵察大隊が退路を遮断すると、歩戦合同部隊が5:1と6:1、1:1の包囲攻撃を仕掛け、一気に6ステップを除去します。また、第15装甲師団正面でも間接包囲をして足を止めた後で、側面警戒部隊のイタリア軍戦車に包囲攻撃をかけ、これを殲滅します。そして、トブルク方面では、三度目の強襲により、ついにトブルク包囲網が崩壊します。

画像

と、ここで、時間切れで終了。DAKの破壊力は侮れないため、予断は許されませんが、間もなく英軍の制限がなくなることと、DAK主力が3カ所に散らばっていることなどから、このままいけば、若干、英軍に有利かなと思いました。

二人の感想は「ダミーは、やっぱりおもしろい!」でした。ユニット数にくらべ、圧倒的に広い戦場(マップ)や、約半数が隠蔽となるダミーシステムなど、やや癖のあるシステムですが、お互いの主力がどこにいるのか、あのドキドキ感はブラインドシステムの楽しさに匹敵します。初プレイ故に、少し時間がかかりましたが、なれれば2〜3時間ほどで決着が付くでしょう。ほぼ同スケールの傑作ブラインド「第8軍」(CMJ)が、8時間以上かかることを思えば、「砂漠の狐」の手軽さは充分に評価できるでしょう。

ダミーシステム故に、これまで敬遠してきた(あるいは、押し入れアイテム化してきた)砂漠好きのみなさん、ちはら会ではいつでもインスト&挑戦を受けますよ〜。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
DAK各師団が強力で、序盤は枢軸軍が主導権を握っている感じです。
今回はmitsu英軍が補給基地への突進を許し、私のDAKは引き際を間違えるというミスを犯し、時間切れで中途半端な幕切れとなりましたが、次回はもっとスリリングな対戦ができると思います。早く再戦がしたいですね。
yb-tommy
2008/07/13 02:11

コメントする help

ニックネーム
本 文
やっぱり、ダミーは楽し・・・〜砂漠の狐(エポック)  歴史・戦史研究「ちはら会」/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる