歴史・戦史研究「ちはら会」

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zoom RSS もっとも簡易な中隊・大隊規模の戦車戦〜ちはら会自宅オフ会

<<   作成日時 : 2008/03/30 23:19   >>

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年度末も押し詰まった3/26に、同志TOMMYさんと自宅オフ会を開きました。昼間の対戦予定でしたが、諸般の事情で夜討ちの部になりました。

2時間ほどのプレイでセレクトしたのが、中隊・大隊規模の装甲戦−「戦車戦」(HJ)です。日本でのSLG勃興期に発売された、もっとも簡易な戦車戦アイテムで、ユニットは戦車1輌または対戦車砲1門(歩兵は1個分隊)で、東部戦線末期の12シナリオがあります。規模だけ見ると、かのASLと全く同じ(!)ですが、ルール量は天と地ほどの差があります。
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どのくらいか簡単かというと、「戦車戦」では射撃が命中すると、貫通力と装甲によって「即破壊」になるんです。つまり、抜ける距離は「自動的に」決まっているので、いかに有効射程内に飛び込むかという戦術に没頭できます。これに、ユニットの向きや地形、臨機射撃、非装甲への攻撃などがあるだけ。はじめての方でも5分もあれば、インストできます。

では、運のしゲームかと思えば、さにあらず。勝利のためには、防御側は、彼我の戦力(特に戦車種)を比較して、効果的な防衛線を引く必要があります。どの地点に阻止火力線を設定するか?正面の押さえと側面からの射撃部隊をどう組み合わせるか?そして、もっとも重要な点が、いつ、隠蔽ユニットで(どの順で)発砲するのか?

プレイヤーが受け持てるユニット数は多く、少ない方で1個中隊ほど、多いと1〜2個大隊程度のユニットが登場します。特に攻勢側のソ連軍では、最大で50輌以上のAFV(!)が投入されることがあります。

マップはだいたいが3枚以上と広く、攻撃側のバリエーションもいろいろと考えられます。逆に一度、投入または配置を間違えると、ほとんどやり直すことは不可能です。一旦、本格的な射撃戦がはじまると、両軍におびただしい損害が起こるので、お互いに初期の計画が重要になります。

やり込むまでは、数にまさる攻撃側のワンサイドになりがちですが、防御側が熟練すれば、安直な攻撃は屍の山を築くことになります。一、二度の「勢いプレイ」では決してわからない「大人のプランニング・ウォーゲーム」といえます(ちょっと褒めすぎ?)。

今回は、この「戦車戦」を、同志TOMMYさんとプレイすることにしました。シナリオは、末期戦にあたるS7「装甲師団ホルシュタイン」。二人とも事前にソロをして、計画を練ってきました。JSUを含む23輌の押せ押せソ連軍をmitsuが、消耗しつくした装甲師団(実質2個中隊程度!)をTOMMYさんが、担当します。

まず、ドイツ軍のセットアップですが、中央部の村に主力をおき、中央と右翼の稜線の背後に牽制部隊を配置。左翼には3ユニットを置いて、強化しています(またはそう見せています)。ソロの経験でも、左翼から、森の街道沿いに村に進入されるとかなり厳しかったので、ここには強力な部隊がいると判断しました。

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そこで、ソ連軍の攻勢計画は、中央部及び右翼での主攻勢にしました。最右翼には、T34の大部隊をおき、マップ端沿いに浸透を狙います。中央部にも、同程度のT34をおき、戦況に合わせて、右翼に増派するか、そのまま、突進をするかを判断します。やや左翼寄りには、狙撃兵を跋乗した最強のJSU小隊を配置。足は遅いものの、強力な火力と分厚い装甲で、敵の拠点を叩き潰す打撃部隊とします。

序盤、ソ連軍は計画通り、中央部及び右翼に突進をします。これに対し、ドイツ軍は一歩も動かず。ということは、このままで攻撃軸を受け止めらるか、または、何らかの理由で転用できないかのいずれかです。前者の可能性を考えて、敵の射線を意識しながら、慎重に前進をします。

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ドイツ軍が動いたのは、ソ連軍の戦列がB盤に進入した直後でした。まず、左翼の建物から4号戦車が、T34の側面を狙い、発砲!この臨機射撃は外れ、発見されましたが、この距離ではT34の射撃は命中しないため、ソ連軍は前進を続けます。

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やっと、ソ連軍の射程距離に入った第4ターンに、ドイツ軍の長距離射撃が火を噴きます。中央に進出したT34部隊に対し、右翼の稜線背後にいた4号戦車が発砲し、1両を撃破!さらに、次ターンに、3両の4号戦車と、最強の虎(タイガーT)と豹(パンター)の臨機射撃で、4両のT34がスクラップになります。おそるべし、ドイツ軍の遠距離射撃!

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ソ連軍も数を頼んで負けじと撃ち返しますが、drが冴えず、空振りばかり(10回振って一度も「1」が出ない!)。このままでは、一方的に戦力を消耗するばかりなので、ソ連軍は突進で距離を詰めます。臨機射撃でさらに1両が撃破されますが、射程が短くなったことで、命中率が上がり、中央の4号戦車を撃破します。

第7ターン、B盤の稜線に近づいたところで、はじめてソ連軍にイニシアチブが訪れます。すかさず、先制射撃を選び、2ヘクスの近距離から4号戦車を撃破!さらに先のターンに発砲した88mm対空砲に、榴弾を浴びせ、一撃でこれを撃破します。反撃で2両が昇天するものの、残りのユニットは、稜線の背後に滑り込み、発見された敵と撃ち合いながら、村へ飛び込むタイミングを計ります。

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転機となったのは、中盤でした。ここまで8両のT34が撃破されているものの、JSUを含む全ユニットが、稜線の背後に集結を終え、突撃準備が整います。第9ターンに、T34が一斉に稜線を越え、前進!臨機射撃で1両が撃破されるものの、村の外縁部にたどり着き、敵との撃ち合いに入ります。こうなると数を生かしたソ連軍が有利で、第10ターンには側面に回り込まれたタイガーが撃ち取られ、中央の4号戦車も撃破されます。ドイツ軍は隠蔽していた五号や対空砲で、なおも損害を与えますが、郊外に陣取ったJSUの集中射撃を受けて、次々と戦力を失います。

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ソ連軍はT34の足を生かして、村に突入し、第12ターンには中心部をほぼ制圧してしまいます。いつ、対戦車砲の待ち伏せを受けるのか、冷や冷やしていたのですが、2門とも左翼に配置していたらしく、村にいたのはハーフトラックと歩兵のみ。もちろん、大量のT34の敵ではなく、パンツァーファウストでT34を2両とJSUを1両を撃破したものの、第13ターンにはほとんどの守備隊が全滅し、ソ連軍の勝利が目前に。

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やむなく、ドイツ軍は左翼から4号と5号を逆突入させますが、T34とスターリンの臨機射撃にあって、撃破されます。そして、第15ターン、ソ連軍が村の掃討を終え、勝利しました。

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イメージは、撃破された両軍のユニットたち。生きて帰らず・・・。

前半の健闘のように、ドイツ軍の配置と運用(長距離戦)はよかったのですが、やはり対戦車砲2門が左翼で遊兵と化してしまったのが、痛かったです。左翼重視は、自分もよく使うセットアップですが、目論見が外れたときは、ハーフトラックで村へ戻すようにしています(今回は、近くにハーフトラックがいなかった)。それでも、個人的には、ソ連軍が若干、有利なシナリオかと思いますので、ハウスルールでターン数を短くしてもいいかも(全16または17ターン)。

今度は、ぜひ、陣営を入れ替えて、プレイしたいものです。いずれにしろ、初心者向けの運のしゲームではなく、研究のしがいのある戦闘級です。TOMMYさんからは、S9「春の目覚め」のリクエスト(!)もあるので、しばらくは、末期の東部戦線を楽しもうと思っています。

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