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zoom RSS 今年の初対戦は、伝統の戦場!〜バルジ大作戦(CMJ)

<<   作成日時 : 2008/01/06 20:46   >>

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公休でちょっと長い正月休みとなった昨日、エンジョウさんが来宅し、自宅オフ会を開きました。当然、今年、初めての対戦となります。選んだ戦場は、由緒正しき伝統のアルデンヌ−バルジ大作戦(CMJ)です。昨年の例会以来のアイテムなので、陣営を入れ替えて、mitsuがドイツ軍を、エンジョウさんが連合軍を担当しました。

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前回のドイツ軍では、オーバースタックで第2次攻撃をかけるという、驚きの戦術を披露したエンジョウさんですが、今回もいきなりセットアップからビックリ!なんと最南端の第4歩兵師団戦区を一部解放して、クレルボーとサンビットに2個歩兵連隊を分散配備したではありませんか!

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ええ、そんなことが出来るの?!驚きを隠せずにルールブックを見たところ、従来の戦区配備と別に「または(ジークフリート線から)5ヘクス以内の都市ヘクスに配置します」とあるではないですか!今までいわゆるベストセットアップに慣れていた自分には、えらい驚きです。

史実の交通渋滞よろしく、早くも混乱しかけたドイツ軍でしたが、ここで深呼吸。いかん、戦う前から呑まれているぞ!そんなに有効な作戦ならば、とっくに話題になっているはず。きっと、心理的な攪乱に違いない・・・と、気を取り直して、早速、攻撃開始をします。

まず、がら空きの南部で、第7軍を粛々と前進。うまくすれば1ユニットを除去できるのですが、今回は当然、接触もなく、無人の道路を歩くだけ。まあ、1ターン分、歩兵が早く進めたと、前向きに考えることにします。

続いて、えらく分厚くなったクレルボー方面には、装甲2個師団を投入します。第1次・第2次の連続攻撃で1個連隊を除去し、突破口を開きます。一方、中央部では、装甲教導師団が降下猟兵と5:1攻撃をかけ、1個連隊を撃破。続く、第2次攻撃で、別の1個連隊を包囲殲滅します。

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北部では、第2師団が3枚スタックを作っていたので、これをあきらめ、定石の7:1攻撃と降下猟兵2個師団による2:1攻撃をかけます。これがいずれも成功し、シェーネアイフェル高地の前哨陣地は陥落します。

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続く、連合軍ターンに、エンジョウさんは冷静な駒さばきで、再度、シェーネアイフェル高地にハイスタック戦線を作ります。一方、南部では迷ったあげくに、もう一度、クレルボーラインでの防衛線を構築し、空挺の到着までバストーニュ前面を保持する作戦に出ます。

第2ターン、ドイツ軍は切り札のハイトの投入位置を迷います。いつもはモンシャウ−サンビット街道に落として、シェーネアイフェル高地に揺さぶりをかけるのですが、今回はそこ(ヘクス3728)に連合軍の後方予備がいるではないですか!「こうすると、降下に成功(1/6の確率)しても、全滅なんですよ」なんてこった、こんなのは見たことがないゾ!

これだけ手練れの連合軍を相手に、半端な位置に降下しても、無駄になるだけでしょう。となれば、あの手しかない!ドイツ軍が選んだのは、戦線遙か後方の丘陵地。そう、SWからの空挺増援を押しとどめるゲディッネ郊外への空挺降下でした。気合いの入ったdrは冴え、みごと「6」で降下に成功します。これで、第101及び第82空挺師団のバストーニュ到着は、1ターンは遅らせられるはずです。

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一方、主戦線では、シェーネアイフェル高地の3スタック戦線には、牽制の1:1攻撃をかけるだけにして、第6SS装甲軍の主力を手薄な(2枚スタックの)サンビットに向けます。中央から突進してきた装甲教導師団とSSが協同で連続攻撃をかけ、これを陥落させます。

また、連合軍が前進防御を選択したクレルボー前面では、2個装甲師団が中央部へ迂回しながら、最北端の歩兵連隊に攻撃をかけ、これを撃破。さらに第2次移動で、バストーニュに向かいます。

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続く、連合軍ターンですが、北部ではサンビットが落ちたため、部隊を後退させ、増援をつぎ込みます。マルメディを軸とするエルゼンボルン尾根に、強固な2〜3スタック戦線を構築します。一方、進路を妨害された南部の2個空挺師団は、ハイトを包囲すると、7:1攻撃でこれを壊滅させます。が、我が降下猟兵は全滅と引き替えに、貴重な時間を稼ぐことに成功しました。

第3ターン、南部では、ハイトの犠牲を無駄にせんと、装甲師団がバストーニュをかすめるように西進し、途中で逃げ遅れた2個歩兵連隊を包囲します。また、このターンに飛び出したコマンド部隊は、バストーニュ街道まで進出し、空挺増援を牽制します。北部では、主抵抗線のエルゼンボルン尾根に牽制攻撃(2:1)をかけながら、主力はトロワポンに向かいます。第2次移動で先頭の機甲部隊がアンブレーブ河を渡河し、1個歩兵連隊を撃破し、スパに圧力をかけます。

連合軍は、北部では増援をつぎ込んで、リエージュまで川を利用した延翼運動を行います。
一方、南部では、貴重な空挺2個師団がコマンドを排除しながら、どうにかヌシャトーにたどり着きます。が、ハイトとコマンドの時間稼ぎが功を奏し、バストーニュへの突入は不可能に。やむを得ず、虎の子の2個機甲戦闘団を要塞都市に籠もらせ、主戦線をヌシャトーにまで下げます。

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第4ターン、北部では主力の迂回が成功し、スパ−リエージュ間に装甲のくさびが打ち込まれます。増援の装甲旅団と第5装甲軍の2個師団の投入により、ついにヴェストーレ河まで敵を圧迫します。また、1個装甲擲弾兵連隊は、隙を付いて、リエージュの西岸に進出します。南部では、バストーニュを迂回包囲し、残りの部隊はさらに前進して、連合軍のヌシャトー・ドームに対峙します。

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北部の連合軍は、もはや完全な戦線を張れずに、部隊をバラして、なんとかイギリス軍の投入まで時間を稼ぐ状況になります。この展開なら、間違いなく、次のターンに英軍が使用できるので、必死の防戦です。南部でも、歩兵主体の兵力では、下手な攻撃もかけられず、戦線の維持につとめます。

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一気に戦況が動いたのは、第5ターンでした。のべ4個装甲師団がヴェストーレ河の最終防衛線に攻撃をかけ、これを蹂躙!さらに、装甲教導師団がリエージュの守備隊を包囲殲滅し、これを占拠!続く、第2移動で奔流のように、機械化部隊が戦線後方に雪崩れ込み、北部戦線を崩壊させました。

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「こりゃ、きついですね〜」さすがに意気消沈のエンジョウさんでしたが、すぐに気を取り直し、増援のイギリス軍を集中投入すると、リエージュに反撃を開始します。決してオッズは高くなかったのですが、ここでdrが爆発!次々と「2」とか「3」を連発し、なんとリエージュ奪回に成功します! 一方、生き残った歩兵は、増援ヘクスの周辺に円形陣地を作ると、じっと救援を待ちます。

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第6ターン、包囲したポケットの掃討に追われるドイツ軍を尻目に、連合軍はさらなる反撃を実施します。勢いに乗るイギリス軍は、引き続き、リエージュから打って出て、前面の装甲師団を低オッズで撃退します(ローロールで、D1RとかD2Rとかばかり!どうなっているんじゃい!)。さらに、巧みに円形陣地内に増援の機甲師団を送り込み、内側から敵歩兵をを食い破り、包囲されていた1個歩兵師団を解放します。う〜ん、このままではいかん!

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第7ターン、イニシアチブを奪い返さんと、SS装甲師団が再攻勢を開始します(反撃の反撃)。目標は、敵のスピアヘッド−イギリス軍の機甲部隊!不用意に平地に戦闘後前進をした機甲旅団に対し、周囲の装甲部隊を集中し、4:1の包囲攻撃。見事、一撃で撃破!さらに第2次攻撃で、もう一つの機甲スタックを包囲攻撃!これも半壊させます。

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連合軍は、この部隊を救おうと、さらに外側から歩兵による反撃をしますが、EXで膠着します。ならば北からと、円形陣地内にさらなる増援をつぎ込んで、2個装甲連隊を壊滅させますが、次々と現れる新手に突破まではできません。両軍の激しいたたき合いで、お互いの損害だけが増加していきます。

いよいよ、勝利判定の始まる第8ターン。ドイツ軍は、一気に勝負を決せんと(サドンデス狙い)、孤立し残り1ユニットになったバストーニュを攻撃。5:1で除去確実でしたが、なりふり構わぬ連合軍が、空軍の戦闘支援を使って4:1に。まだ、かなり有利だったんですが、結果は痛恨のC(コンタクト)!バストーニュ、未だ落ちず・・・。それでもぎりぎりサドンデスできそうだったので、北部では盤外への突破と米軍先鋒への限定攻勢にとどめ、時間が過ぎるのを待ちます。

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後がなくなった連合軍は、中部でマルシュ(10VP)を強襲しますが、ここは国民擲弾兵が攻撃を耐えて、確保。このまま、決まりかと思われた北部では、歩兵と損耗した機甲師団をつぎ込んで、こちらも損耗した装甲擲弾兵師団を攻撃します。オッズはわずかに2:1。が、ここで奇跡のdr「2」が飛び出し、D2Rで全滅!2個装甲部隊の撃滅で、4VPを獲得します。おそるべし、エンジョウ連合軍!

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VP計算をしたところ・・・59VP!あと、1ポイント足りない!バストーニュが落ちていれば、または反撃がdr「2」でなければ、勝っていたのに。圧倒的に不利な状況でもあきらめずにベストを尽くす連合軍によって、ゲームは次ターンへ。

が、さすがに反撃もここまででした。第9ターンに、ドイツ軍は前線から呼び戻した装甲部隊も投入し、ついにバストーニュを奪取。さらに危機のマルシュにも、増援の装甲擲弾兵連隊が到着し、がっちり確保。それでもあきらめぬ連合軍は、中部と北部で反撃をしますが、いずれも失敗。VPは大きく60を越え、サドンデスとなりました。

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感想戦では、やはり、ハイトの降下大隊とコマンド部隊によって、空挺増援の到着が遅れたことがポイント、という話になりました。CMJ誌にもあった空挺のバストーニュ籠城ができなくなったこと。貴重な機甲部隊が入城させざるをえなくなり、結果として機甲予備による機動防御ができなかったこと。さらに北部にまわすべき、空挺増援が投入できなかったこと。それが、北部でのドイツ軍の大突破を招いた形になりました。

唯一、可能性があったとしたら、クレルボー攻防戦をせずに、歩兵をバストーニュに入城させることでしたが、歩兵を救おうと「つい欲を出してしまって」実施せず。といっても、この段階(第1ターン)では、まだ、ハイトがどこに降りるか(ちゃんと降りられるか)もわからないですしね〜。連合軍を担当すると、どうにか1ユニットでも救いたくなって、結果、全てを失うことがあるんです。わかっちゃいるけど、この誘惑を断ち切れるかどうか(見切れるかどうか)が、ミソのようですね〜。

また、ドイツ軍も久々のプレイで、盤外突破を躊躇したことが上げられます。第6ターンの時点で北部からの大突破ができたのですが、できれば装甲部隊を温存したいという思惑から、これをしませんでした(かわりに突破ヘクス前に、ユニットを並べるという妙な手を打つはめに・・・)。おかげで有力な敵増援を投入させる羽目になり、苦戦のもとを作りました。素直に突破していれば、第8ターンにサドンデスだったでしょうしね。

いずれにしろ、正月早々、とてもハイレベルな「ラインの守り」を堪能することが出来ました。エンジョウさんとのプレイは、本当に油断ができないので、ぼけぼけだった頭が、あっという間にフル回転になりました、とさ(ちょっと、頭痛がします、笑い)。

今年は、擲弾兵さんやうおPさんも参戦してくれるかと思いますので、ちはら会の「お笑いバルジ大会」などどうでしょうか?(スコルツィーニのリアル迷子チェック。ギャクで笑いが取れたら、連合軍が油断して道に迷う?!)

最後に、誤解していたルールが二つほどあったので、確認しておきます。

その1「コマンド部隊は、戦略移動では敵のZOCに入れない」(9.5.2項と7.2項)
コマンド部隊が、敵の占領地域を戦略移動できることは明記されていますが、敵のZOCへの進入は書かれていません。かわりに戦略移動の一般定義「戦略移動では敵のZOCに入れない」に従うと、上記のようになる、とのことでした。ちなみに、戦術移動ならば、今まで通り、敵とスタックしたり、敵ZOCをすり抜けたりできるそうです。

その2「ハイトが降下予定地点に選べるのは、都市・森林以外のヘクスのみ」(9.4項)
(スカッターにより)降下そのものは、浅い森林にもできますが、はじめの予定地点では平地・丘陵・町しか選べません(誤解して、よく浅い森林を降下予定地点に選んでいました)。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
非常に参考になるプレーでした。
ルールをきちんと読み直す事が、また新たな作戦を生むきっかけとなるんですねぇ。
このゲームは、サドンデスで終わる位の方が、半日で終わるので良いようにも思えますね。
しばらくやってないので、勘所がわからなくなりそうです(笑)
国民擲弾兵
2008/01/06 23:06
ちなみに、一つ思いついたんですが、第4歩兵師団の2連隊。
これを1連隊にして、クレルヴォーに置くのも良いかもしれませんねぇ。
素早く撤退できる位置に置いて、バストーニュに籠もらせれば、空挺の遅れを取り返せるし、機甲師団の一部を中央部に回せると思うのですが。
この辺、バリエーションがいっぱい取れそうで、考える余地はたくさんあると思うのです。
国民擲弾兵
2008/01/06 23:12
感想戦のところでも書きましたが、クレルヴォーとサンビットにおいた歩兵連隊のもっともよい使用法は、バストーニュ籠城だと思います。第1ターンに戦略移動でバストーニュに入れれば、空挺増援がもたついても籠城のための2ユニットは確保できるし、それによって同数の機甲部隊を機動予備に回せます。(第1ターンにクレルボー方面の大突破がない限り)ドイツ軍の作戦にかかわらず、バストーニュが保持できることは、連合軍にいろいろな意味でアドバンテージになるでしょう。
mitsu
2008/01/07 00:04
>しばらくやってないので、勘所がわからなくなりそうです(笑)

だいじょうぶ!うおPさんを、有無も言わさず、椅子に座らせて「インスト」してあげれば、ほーら、すぐに思い出しますよ。もし、嫌がるようならば、無理矢理、硫黄島の洞窟陣地に押し込めて・・・(笑い)。
mitsu
2008/01/07 00:08
え?あ?お、おいら・・・・?
うおP
2008/01/07 00:57
あ・な・た・ですよ(笑)
国民擲弾兵
2008/01/07 18:01

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