歴史・戦史研究「ちはら会」

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zoom RSS ああ、史上最大の包囲殲滅戦!〜「キエフ(ドイツ南方軍集団)」(サンセット)

<<   作成日時 : 2007/10/29 22:16   >>

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新生ちはら会では、古典的なPGGシステムから、エリア方式、近年のアイテムまで、数多くの作戦級アイテムがプレイされました。まず、先陣を切ったのが、「キエフ(ドイツ南方軍集団)」(サンセット)です。かつて、SPIから発売されていたクワドリで、PGGシステムをマイナーチェンジして、大戦初期から中盤、終盤までの4つの会戦をシミュレートしています。yagiさんの「PGGを極めるよ〜ん」のお誘いに乗って、mitsuがソロ演習を重ねて、この日の対戦となりました。

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第1戦は、ソ連軍をyagiさんが担当し、ドイツ軍をmitsuを担当しました。yagiさんの防衛方針は、東部での重点防御で、第1ターンの増援を中央から東部にかけての最前線に投入し、早期の突破を防ごうというものです。天然の要害のドニエプル河(とその支流)を生かし、南下するグデーリアン装甲集団とガチンコの殴り合いをして、脚を止めようという作戦です。元祖PGGでいうところの「前進する赤軍」キエフ版といったところでしょうか。

対するmitsuの攻撃案は、薄い部分に圧力をかけながら、装甲師団を機動的運用して、複式の突破を狙うものです。同時に、全域で歩兵主体の低比率攻撃を仕掛け、敵兵力の消耗を図ります。ドニエプル河防衛線は強力ですが、着実な継続戦闘によって、いつかは突破できるはずです。

第1ターン、ドイツ軍は、敵ZOCに捕捉されている東部の装甲兵力を解放するために、攻撃をかけます。半数以上の装甲師団を解放し、東部の戦線に穴を開けます。対するソ連軍は、当初の計画に沿って、増援をつぎ込み、敵にしがみついて、機動を妨害しにかかります。

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第2ターン、南部が厚いと見たドイツ軍は、増援の2個機械化師団を北部に送り、歩兵と協力して、デスナ河北岸の敵兵力を一掃します。東部では、大量の敵に遮られ、突破を果たせません。

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事態が動いたのは、第3ターンでした。積極的な反撃を狙うソ連軍は、浸透した自動車化師団に対し、巧みに補給路を遮断して、司令部を含む5個師団で攻撃をかけます。かなりの確率で攻撃が成功するはずだったのですが・・・なんとここで、戦力0師団が3個も出て(!)、最低比率戦闘で壊滅してしまいます。後には大きな突破口が・・・。ドイツ軍は、このチャンスを逃さず、大量の装甲部隊が敵戦線後方に回り込み、補給路を遮断して、敵を壊滅していきます。

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同時に、西部のチェルニゴフ付近では、歩兵と装甲のスタック・コンビが、屈曲部を押しわたり、デスナ河南岸に橋頭堡を築くことに成功します。続く、第4ターンにこの橋頭堡から出撃した装甲が突破口を作り、ネッツィン近郊で、東部から突破した部隊と手を握ります。大量の敵師団が、セイム河沿岸で包囲・捕捉され、防衛線が崩壊します。

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1カ所からだけの突破ならば、まだ、対応できたのですが、2カ所からの突破包囲は、決定的でした。クライスト登場以前に、ドイツ軍の大規模突破を許したことで、これ以上の防御は難しいと判断し、終了となりました。反撃の失敗が影響したとはいえ、「やっぱり、ソ連軍は厳しいー!」という点で、一致です。

昼食後、今度は、陣営を入れ替えて(ソ連軍−mitsu、ドイツ軍−yagiさん)、再戦です。

mitsuの防衛方針は、縦深陣地による突破防止策です(別名「タマネギの皮」作戦)。突破の舞台になることの多い東部では、最前線は最低限のスタック配置をするに止め、地形を利用して2線の防御線を引きます。必然的に前線の兵力は薄くなるので、中・高比率の通常戦闘と機械化移動により、多少の前進はされるでしょうが、剥いても剥いても現れる、縦深の戦線で、大規模な突破を断固として防ごうというものです。一方で、敵が不用意な前進をしたり、全ての機動兵力を東部に集中したりするならば、こちらも後方予備と増援を投入し、地形効果の高いエリアで絡みついて、足を止める計画です。

この作戦のミソは、ゆっくりと(しかし、確実に)後退する戦線に、兵力を供給し続けられるかどうかに、かかっています。ドニエプル河南部流域からは(渡河点付近を除いて)、可能な限りの兵力を転用し、大量の増援とともに、北方に兵力を集めます。このためには、足止め部隊を残した上で、敵ZOCの離脱を目的にした低比率戦闘や、包囲された部隊への後退路設置など、ありとあらゆる戦術を駆使します。

序盤、珍しく慎重なyagiさんは(失礼!)、「いずれ、突破できるのだから、無理をすることはない」と、兵力を集中した攻撃で、できるだけ損害を防ぎながら、機動兵力を集結しようとします。ところが、こういうときに限って、Eng(相討ち)を連発!集結には成功しましたが、歩兵を中心にかなりの損害が出ます。

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ゲームが動いたのは、まもなく、中盤という時でした。チェルニゴフ付近の掃討を終えた装甲部隊と歩兵がハイスタックで、強攻渡河!南部に気を取られていたソ連軍は、予備を配置することを忘れていて、橋頭堡を作られてしまいます。次ターンに突破により5個師団相当が壊滅し、ネッツィン付近で大穴が開きます。こりゃ、厳しいな〜と話しましたが、作戦研究もあるので、行くところまで行きましょうと、続行。

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と、タマネギ戦略で予備が豊富だったことと、序盤で大量の増援があることが、幸いしました。絶望的かと思われた戦況ですが、予備の戦車と鉄道輸送があれば、なんとか戦線を張れることが判明。薄いながらも2重戦線を構築し、余力で、半減した機動予備をかき集めて、不用意に突出した自動車化を包囲殲滅します。

前面にできた防衛線を見て、ドイツ軍は主力をキエフ後方にシフトしますが、ドニエプル河南部流域を放棄した部隊や足の速い機動部隊により、どうにか大突破を防ぎます。後から考えれば、早期の1点突破だったため、タイミング良く戦線を後退させることになったようです。

その後も、東部では地形を利用して戦線を堅持しながら、西部では足止め部隊を使って、戦線を後退させていきます。南部からクライスト装甲集団も登場しますが、ここでも2重戦線が効果を上げ、大突破を許しません。まあ、勝利は無理としても、なんとか泥濘明けまで、持ち応えられそうか・・・?

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芽生え始めたかすかな期待を粉砕したのは、第7ターンからの「スターリン命令」でした。この命令により、ソ連軍は原則として、東方向への自主移動が禁止されます。って、もう、機動的な戦線なんて、引けないじゃん!!

それまでの柔軟な部隊運用を失ったソ連軍は、もはや熟練したドイツ軍の敵ではありませんでした。埋めきれない戦線の隙間を衝き、装甲師団が縦横に走り回り、ソ連軍の戦線を蹂躙!第7ターンの(最後の)大量増援で、ルブニー−ロムニー間に最終防衛線を引きますが、クライストとグデーリアンが手を携えて装甲を集中し、南翼を突破。もはや、全滅は確実ということで、終了となりました。

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Eng連発でドイツ軍の歩兵戦力が減少したり、ソ連軍の反撃で5個機械化連隊を含むドイツ軍部隊が壊滅したり、あるいは10:1でかなりの率で除去を逃れたりと、ツキがあったにも関わらず、中盤でのゲーム崩壊・・・厳しー、厳しすぎるゾ!!

まあ、史実と比べれば、正確なシミュレートなんですが、ゲームとしてみた場合、どうやら勝利条件に問題がありそうです。ソ連軍は、最終ターンを待たずに、ほぼ確実に全滅し、ドイツ軍は大量の都市占領VPを獲得できます。このままの勝利レベル設定で行くなら、10ターン終了でも(いや、8ターンでも)、いいんじゃないかな〜。いっそ、スターリンが暗殺されたことにして、スターリン命令を無効にするか?!(それでも、ソ連軍はきついと思うゾ!おいおい)

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いずれにしろ、ソ連軍の効果的な作戦を、ご存じの方は、ぜひ、お知らせください。あるいは「こうして私はソ連軍で勝った!」でも、いいっす。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
そうなんです、お掃除してたら書斎から「おぉっ、ソ連軍で飼った」って、確かに聞こえたんですよ。そうそう、戦車がどうとか航空支援がどうとか、なんだか怪しい儀式のようでした。お昼のワイドショーの内容じゃないし、いったい何をしているのかしら…

作戦Qでとっても面白そうなネタですね。今月の試験が終わったら、頑張って参加します。うらやまし〜ぞ! 国擲
家政婦は見た!
2007/10/30 09:50

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