歴史・戦史研究「ちはら会」

アクセスカウンタ

zoom RSS 海兵隊は、真夏の夜の夢を見るか?!〜ちはら会オフ会「激闘!硫黄島」(GJ)

<<   作成日時 : 2007/09/01 09:52   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 10

暑さも一段落した昨日、常連のTOMMYさんと、ちはら会オフ会をしました。都合により、21:00過ぎからの対戦となり、オフ会深夜の部といったところでしょうか。お題はもちろん、敗戦記念の「激闘!硫黄島」(GJ)。ちはら会・千葉会で、すっかり定番と化した、シングルブラインドの陸戦ゲームです。

陣営は、mitsuのたっての希望で海兵隊!硫黄島専科といってもよいTSMさんはじめ、かなりの方と対戦をしていて、すでに艦艇・空軍ユニットは、縁が剥げ始めています!でも、海兵隊を受け持つのは、わずかに4回目。厳しいとわかっていても(わかっているからこそ)、みんな、海兵隊をやりたがるんですよね。ああ、ゲーマーの悲しい性(笑い)!

対する小笠原兵団を率いるのは、熟練ゲーマーのTOMMY司令官。コピーした日本軍マップに初期配置をしての持参で、かなり、綿密な作戦を立ててきたようです。このゲームの日本軍は、ああでもない、こうでもないと、事前に防衛計画を考えるのが、実に楽しいです。始まれば、アメリカ軍の圧倒的な火力と兵力に直面しますが、その裏をかき、敵を疑心暗鬼に陥れる楽しさ(一歩間違えると、苦しさ?)が、また、格別です。

果たして、海兵隊は、真夏の夜の夢を見るのか(あるいは悪夢となるのか)?!

画像

第1ターン、アメリカ軍は、大阪山と千鳥飛行場に陣地破壊の空爆をしつつ、南部防衛の核となる船見台に残りの全火力を集中します。ここに7ヒットを与えます。続いて、海兵隊1個連隊+1個戦車大隊の歩戦合同部隊を、鶯集落と翁浜に上陸させます。第1ターンから、正攻法で南部海岸に上陸する作戦です。

今回、アメリカ軍が狙ったのは、早期上陸によるサドンデス勝利でした。第1ターンに上陸することで、砲兵の早期揚陸が狙え、かつ敵の配置をある程度、読むことができます。あとは、焦らず損害を押さえながら、着実に飛行場を占領していけば、第8ターンまでに勝利することは十分に可能です。焦った日本軍が、逆襲をかけて位置を暴露してくれれば、鉄の暴風で叩きのめすことができます。敵が水際防御をしていると、多大な損害が出かねませんが、それさえ凌げば、戦車の厚い装甲により、多少の砲爆撃や反撃には、耐えられるはずです。

予想どおり、二つの上陸海岸には、敵影は見あたらず、両部隊は無血上陸を果たします。要となる船見台も空爆で叩いているし、戦車は無事だし、とちょっと安心。ところが・・・。

続く、日本軍ターンに敵の砲撃がきます。鶯集落に(おそらく)長距離砲の4火力がきて、1ヒット。戦車の装甲の厚さにより、それ以上の損害は出ません。まあ、ここまでは、想定内。

「じゃあ、次に翁浜にいくよ」「OK、で、(火力は)いくつ?」「え〜と、11火力」「!!!なに〜!」

そう、こちらが敵の配置(内陸防御)を読んでいたように、敵も海兵隊の上陸位置を読んでいました。2つの迫撃砲と1つの海軍砲兵が火を噴き、翁浜に日本軍の鉄の暴風が吹き荒れます。drも冴えにさえ、厚い装甲を突き破って、3ヒット!(戦車がいなければ、全滅していました)。あっという間に、5VPを献上し、上陸部隊は戦力半減・・・やっぱり、第1ターンの上陸は、リスクが大きかったです。

が、ここでモラルダウンをしたら、日本軍の思うつぼです。第2ターンに、強い意志で両海岸から全部隊を上陸させ、千鳥飛行場と船見台を占領します。先に占拠した鶯集落と翁浜には、早くも橋頭堡を設営。が、海岸沿いに浸透を図った第4戦車大隊(損傷)は、神山海岸で埋伏した機関砲の零距離射撃をうけ、壊滅します。日本軍ターンに、再び、7火力の砲撃が翁浜に降り注ぎ、橋頭堡が破壊されます。防御効果のないビーチでは、損害は増える一方です。

画像

第3ターン、おそらく玉名山から砲撃をしているであろう迫撃砲を排除するため、砲爆撃を集中します。drが冴えにさえ、ここを無血占領します(結果的に迫撃砲はいなかったものの、早期にここをとれたことは大きいです)。また、初期の計画通り、鶯集落の橋頭堡に砲兵を上陸させ、次ターン以降の砲撃に備えます。先ほど、痛い目にあった神山海岸には、戦車を含む3ユニットを送り、占拠。すでに占領済みの千鳥飛行場と船見台は、早くも飛行機の発着が可能となります(各飛行場につき、毎ターンに2VP)。

日本軍は、積極的な反撃に出て、敵に出血を強います。頼みの長距離砲(4火力)が、砲兵のいる鶯集落を砲撃し、見事に2ヒット!さらに、摺鉢山に隠れていた歩兵と機関銃大隊が、鶯集落に突撃します。drの悪さに救われましたが、せっかく早期に揚陸した砲兵が、次ターンは、自分のエリアにしか砲撃ができなくなります。また、うっかり西海岸に進入してきた海兵隊に(単なるミス)、海軍砲が2ヒットを与えます。壊滅したユニットは少ないですが、ボディブローのように損害が嵩みます。

画像

第4ターン、焦る気持ちをぐっと抑えて、戦線の整備に入ります。まず、鶯集落に部隊を集めて、進入してきた日本軍を撃退します。また、先のターンに戦車によって偵察済みの元山飛行場に砲撃を集中して、ここを占拠します。残りの海兵隊は、もう一つの要衝大阪山を攻め、あと1ユニットまで敵をすり減らします。

画像

日本軍はこのターンも、積極的なゲリラ戦に出ます。内陸の海軍砲が、大阪山を攻撃中の海兵隊に、1ステップロスを与えます。次に、内陸に埋伏していた西戦車連隊が、海岸経由で突進し、船見台飛行場に突入します。地形効果により実質的な損害はなかったものの、1ヒットにより、飛行場が発着不能となります。まさに神出鬼没の小笠原兵団です。

画像

損害が嵩み、陸上部隊の打撃力が落ちた海兵隊は、第5ターンから第6ターンにかけて、ぐっとこらえて砲爆撃で敵を排除していきます。船見台に進入した西戦車連隊を、砲兵と空爆で壊滅させ、再び、飛行場を使用可能にします。また、五月蠅い海軍砲もこれまた砲爆撃で吹き飛ばし、大阪山と北飛行場を占領します。これで、全ての飛行場が海兵隊の手に入りました。積極的だった日本軍もさすがに部隊の消耗が効いたのか、砲兵以外は反撃をせず、地形効果の高いエリアに立て籠もります。

画像

終盤の第7ターンからは、ブラフの応酬と我慢比べとなります。日本軍の妨害で、もはやVPによるサドンデス勝利がなくなったアメリカ軍は、戦線を形成し、確実に敵を締め上げていく形を取ります。まず、摺鉢山に砲爆撃を集中し、ここを陥落一歩手前まで持っていきます。が、これ以上、陸上部隊を回す余裕はないので、消耗した海兵連隊で封鎖をします。

画像

主力は、北部での掃討戦に入ります。砲爆撃のあるエリアには撤退できないという規定を使って、退路を遮断し、殲滅戦を仕掛けます。これにより、漂流海岸と東山が陥落し、日本軍の残りはわずかに4ユニット! フル稼働中の飛行場も毎ターンに10VPを稼ぎ出し、日本軍のVPを追いかけます。

日本軍も、最後の抵抗を見せます。最後まで健在だった長距離砲で、しぶとく飛行場を攻撃し、VPの確保を妨げます。また、殲滅戦に生き残った歩兵大隊が、船見台飛行場に突撃をして、飛行場の使用を妨害します。第8ターンを終わって、VPはほぼイーブン。勝負は、最終ターンの攻防にゆだねられます。

画像

祈るように振った、第9ターンの天気は・・・晴れ!(全空軍が使用可能)わずかに生き残った日本軍を全滅させるべく、海兵隊は、確率計算に基づく綿密な攻撃を行います。まず、砲爆撃で、摺鉢山の歩兵大隊と銀明水の長距離砲を排除します。これで、あと2ユニット!

次に、残存部隊をかき集めて、庚申塚の司令部と船見台の歩兵大隊を、地上攻撃します。確率どおりのdrが出れば、ともに排除でき、アメリカ軍のサドンデス勝利になります。先に本命の小笠原兵団司令部を攻撃し、見事、これを除去! これで、あと1ユニット!

ついに、海兵隊で初勝利なるか?!と、思いを込めて振った船見台攻撃ですが、ああ、drはわずかに2ヒット!船見台の地形効果により、損害は無効となり、最後の1ユニットが生き残ってしまいました。日本軍ターンに、この歩兵大隊は、守備隊のいなくなった北飛行場に突入し、ここを使用不能に陥れました。

画像

勝敗は、ついにVP計算にもつれ込みます。日本軍の最終VPは、1ユニットの生き残りと1エリアの占拠により、31点!対する米軍は・・・これまでの我慢と最後の飛行場の確保が効いて、39点!!最後の最後にアメリカ軍が逆転し、海兵隊の勝利となりました!いやー、苦しかった!

文字通りの「激闘!硫黄島」でした。敗れたといえ、海兵隊の裏をつく見事な初期配置と史実どおりの果敢なゲリラ戦法で、中盤までイニシアチブを発揮し続けたTOMMY司令官の作戦は、大いに参考になりました。終了後の感想戦では「途中までうまくいったので、つい、余計な反撃をしてしまった・・・」と言っていましたが、でも、最後はやっぱり「また、日本軍の配置を研究しよう!」と気炎を上げていました(笑い)。負けの多い海兵隊にしろ、勝率的には分のいい日本軍にしろ、必ず、また、対戦をしたくなる魅力あふれる傑作です。

このアイテムに興味のある方は、ぜひ、一度、ちはら会か千葉会で、インストを受けてみてください。きっと、あなたも、硫黄島の洞窟陣地の虜になることでしょう。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
米軍初勝利おめでとうございます。
第2ターン千鳥+船見台、第3ターン重砲上陸+玉名山は
米軍にとって理想の展開ですね。
陣地破壊の下ごしらえ爆撃の小技も見事。
その後の展開も隙がなかったですね。
正直mitu中将ひきいる米軍に勝つのは大変だと感じます。

tommyさんへ。
日本軍は負けた後がレベルアップの最高のチャンスです(私はそうでした)。
ゲームジャーナルのデザイナーの日本軍配置をみてください。
なぜ海岸に機関砲+陣地2が配置されているのか
今のtommyさんならわかると思います。
日本軍は重砲の早期上陸を許すと死にます。
しかし海岸に配置しすぎると死ねます。
この兼ね合いの難しさが、日本軍を悶えさせます。
擂鉢山もそうです。今回のように無視されると
遊兵と化します。しかし重要な場所であることもたしかです。
どちらを持っても悩みが尽きない名作ゲームですね。
TSM
2007/09/02 13:33
海兵勝利おめでとうございます!
敗北したとはいえ、日本軍も大胆な反撃でゲームを盛り上げてますねw
橋頭堡への突撃は日本軍の「伝統」ですから、ついついやってしまうんですよね。

ところでGJ24号の拙稿中に、少々失礼と思われるくだりがございます。
「同じゲームをサルのように」云々というところです。
あれは別に誰か特定の人たちを指しているわけではなく、またあの記事自体がジョーク記事ですので、どうかお気になさらないよう、お願いいたします。
堀江隆靖
2007/09/02 13:44
両ベテランの手に汗握る対戦、しかと拝見させて頂きました。素晴らしいの一言です。
しかし、人それぞれ個性が出るいいゲームですね。
TSMさん、研究は進んでますか?ふふふふふ・・・
ハト
2007/09/02 22:01
今日のリターンマッチの結果は?
わくわくして待ってます。
TSM
2007/09/02 23:01
自分もわくわくドキドキ!
因みに今夜の対ヤクルト戦は阪神タイガースのサヨナラ勝ちです。
ハト
2007/09/02 23:16
さすがに当日の更新はなかったか・・・
しかし今日はいけたんだよねえ。
土曜日にわかっていたら・・・残念
人のプレイも楽しみだけど、早く自分で硫黄島戦いたいw
TSM
2007/09/03 00:04
TSMさん、報告致します。ダイスをドーンとぶっ放すタッパを購入して、ブラインドを製作致しました。準備万端です。
ハト
2007/09/04 22:01
硫黄島ファンのみなさま、勇気百倍の砲撃支援をありがとうございます。おそくなりましたが、新着記事でリターンマッチの様子をアップしました。

やっと海兵隊の「スタンダード」が見えてきました。砲爆撃は最重要ですが、それだけに頼らない地道な地上攻撃。多少の不運には斟酌しない、悟りの作戦指揮。最後の最後まであきらめずに、冷静な確率計算のもと、最適手を模索する、終盤の「詰め将棋」。ちなみに、ここ2戦は撃破したユニットと陣地数のカウンティングという「裏技」も使いました(史実的にはどうよ、という手ですが、不利な海兵隊だから、許してね〜)。退路遮断のための砲爆撃や砲兵による飛行場堅守など、「あなたの知らない世界」もかいま見れたような・・・。いつでも作戦研究が書けそうな心持ちです。

そろそろ、日本軍に立ち返り、未使用の「万歳」と「切り込み」がやってみたいゾ!
mitsu
2007/09/04 23:08
ハトさん 私の米軍3勝目のために、そこまでの準備をしてくださりありがとうございますw ふふふ
16日(日)の12時から千葉会に行く予定です。ぜひ対戦してください。
mituさん 今mituさんが日本で一番の硫黄島対戦数記録保持者です。
ということは世界一硫黄島に詳しいゲーマーです。
まじで作戦研究書いてみませんか?mituさんの研究は、文句無く世界一の作戦研究です。
もしかするとデザイナー以上にこのゲームの裏の裏までしりつくしているかもw(冗談です。堀江さん気を悪くしないでねw)
TSM
2007/09/05 00:19
堀江さん
GJ24号は見てないけど、「サルのオナニーのように」飽きずに繰り返し熱中できるゲームに知り合えて、デザイナーに感謝です。
麻雀・将棋・硫黄島。もし無人島に置き去りにされても、この3つと対戦相手がいれば、生きていけそうですw
TSM
2007/09/05 00:38

コメントする help

ニックネーム
本 文
海兵隊は、真夏の夜の夢を見るか?!〜ちはら会オフ会「激闘!硫黄島」(GJ) 歴史・戦史研究「ちはら会」/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる